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祭囃子と屍。壱 ページ18

「楽しい楽しい夏祭りやー!」

いつも通りの服装に身を包み意気揚々と腕を上げる。

夏祭り。
太鼓や笛、提灯が辺りを囲む。

その空間には新選組の者も紛れていた。

林檎飴片手にスキップ混じりで店を回る蓮乃。
財布の中を確認しながら店を見る遥斗。
先程射的で当てた狐の面を頭に付けて歩く湊。

こいつらも多様な人種である。

「あ、宮本はんや!」


「…!糸我か」

光の如く駆け寄った蓮乃に若干驚きながらも挨拶してくれる上司。
彼女も少しは洒落た服装を…と思いたくなる程、男らしい服装だった。

本人曰く、動きやすいかららしい。

一見すれば、穏やかな夏祭りだが、そうにもいかない。
上司である八重は屍を担ぎ
返り血を頬に浴びている。

妖怪が出たと見ていいだろう。

愛刀を納めて死体処理場に向かおうとしている頃だった。

そこへ双葉が追い付く。

案の定返り血の事を心配したが、すぐに無事だと分かって安心した様に笑う。

「またお仕事ですか、宮本さん邪魔してすいませんでした」


「いや、構わない。それより早く蓮乃を引き剥がしてくれないか?」


「あ、あぁすいません本当に!」

死体処理場へ向かおうとしていた八重を引き留めた謝罪をした後に

離れろと言いながら二人係で蓮乃を引き剥がす。

ぶーぶー言いながらも離れて綿菓子を口に運ぶ蓮乃に呆れるしかなかった。

祭囃子と屍。弐→←過去編 水と渡し舟。弐



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のゆり(プロフ) - 八重を出して頂きありがとうございます…!(感激) 更新楽しみにしてますねっ!(() (2018年3月12日 21時) (レス) id: b3b81574c1 (このIDを非表示/違反報告)
松宮カナメ - うわわわ、使って頂きありがとうございます!率なんて扱いにくいキャラでしょうに…更新頑張ってください! (2018年2月16日 16時) (レス) id: eb873f1f0d (このIDを非表示/違反報告)
のゆり(プロフ) - あ、忘れていました!関連キーワードに「神様の依頼箱」と記入お願いします! (2018年2月6日 22時) (レス) id: b3b81574c1 (このIDを非表示/違反報告)
のゆり(プロフ) - 早速書いていただきありがとうございます!面白そうです…!募集企画の方に貼らせていただきます! (2018年2月6日 21時) (レス) id: b3b81574c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朝猫。 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年1月5日 17時

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