日常と神妖。壱 ページ1
*
小さな民家の中。
そこには風鈴と小さな赤いブラウン管テレビから聞こえる声、ミンミンゼミやアブラゼミがけたたましく鳴く声。
そして煎餅であろうか、それを噛み砕く音のみが響いていた。
ここは現代よりも未来の風月時代と呼ばれる時代で
和に満ちていた。
建物は洋風ではなく和風へと、国民は刀.弓.槍等の武器を持ち歩く。
更に三人までなら自己責任で殺していい。
そんな命令が下された。
また政府は幕府へと、警察と呼ばれていたものは新選組と呼ばれるものになった。
そして、新選組には“神妖”と呼ばれる者もいた。
彼らは人間ではなく、ヒトの姿をした神なのだ。
彼らの任意はこれまた人ならざる者
＿もっと言えば新制度で命を落としたが、執念でこの世に存在し、恨み妬みを晴らそうとする者＿
を制することだ。
因みに、今、煎餅を口に運びながらテレビを観賞している者も
その神妖の一人である。
彼女＿もとい、
正確には仕事はまだ、山のように積み重なっている。
そんなにあるのになぜここでダラダラしているかと言っても
当の本人は納得しているように見せて、
実は全くそのことを納得していないのだ。
それもすぐに終わるものでさえ投げ出す為、
新選組の上司に怒られるのが日常化してきたいる。
更に、蓮乃は自身の糸の能力を使い、
新選組に罠を仕掛けるのを楽しんでいる。
それだけならまだ良いものの、後片付けさえしないので
結局新選組の隊士らが片づけをするのだ。
なんとも迷惑な話である。
蓮乃はこれを何回繰り返しいたのだろうか。
最近では上司である
怒りを通り越して呆れに変わっているらしい。
しかしそんなことは気に留めない、それが糸我蓮乃である。
彼女は再び煎餅を手に取り、口に運ぶ。
家主であり、同じく新選組に所属している双子が帰宅するまで
あと数分。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「短編集」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のゆり(プロフ) - 八重を出して頂きありがとうございます…！(感激) 更新楽しみにしてますねっ！(() (2018年3月12日 21時) (
レス) id: b3b81574c1 (このIDを非表示/違反報告)
松宮カナメ - うわわわ、使って頂きありがとうございます！率なんて扱いにくいキャラでしょうに…更新頑張ってください！ (2018年2月16日 16時) (レス) id: eb873f1f0d (このIDを非表示/違反報告)
のゆり(プロフ) - あ、忘れていました！関連キーワードに「神様の依頼箱」と記入お願いします！ (2018年2月6日 22時) (レス) id: b3b81574c1 (このIDを非表示/違反報告)
のゆり(プロフ) - 早速書いていただきありがとうございます！面白そうです…！募集企画の方に貼らせていただきます！ (2018年2月6日 21時) (レス) id: b3b81574c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朝猫。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月5日 17時
