授業参観 ページ46
「さ、３！ です！」
「正解だ！」
「や、やった！」
今日は授業参観。この日のためにAと予習をしたツナは見事問題を正解することが出来た。
喜んでいたのも束の間、いつの間にか教卓の上にランボがいた。ガタッとツナとAが同時に音を立てたが、教卓の方に歩き出したのはAだった。
「ランボ君、だめだよ。おいで」
「ちぇー」
「すいません先生」
「い、いえ」
何故教師がAに敬語を使っているのかと問われれば、それは風紀委員からAの行動は基本目を潰れと言われているからだろう。体育祭で雲雀恭弥のトンファーを笑顔で借りてきた目の前の少女を叱ることなどできない。
「イーピンちゃんだよね。ランボ君止めようとしてくれてありがとう」
Aがイーピンの頭を撫でるとイーピンは恥ずかしそうにもじもじするが、なんとか筒子時限超爆は発動せずに済んだ。
「ごめんA！ 母さんに見ててもらうから！」
「大丈夫。私のとこにいる方がランボ君大人しいと思うし」
「ランボさんはいつでも大人しいんだもんね！」
どの口が言うんだとツナは思うがAはランボを否定することはない。ただにこにこと笑って「そうだね」と言う。
「この時間私の膝の上で静かに大人しく出来たらお菓子あげるからね。わかった人ー」
「はーい！」
そうしてランボを膝の上に、イーピンが机の上にそれぞれ座るが注意は飛んでこない。Aもわかっているからこそ適度にやりたい放題するのだ。
ツナも迷惑が……と思いつつも納得したところで、ビアンキが登場し獄寺が倒れる。こればっかりはAもどうしようもない。
イーピンは獄寺の付き添いの方に行くらしく、ペコリと頭を下げた。でもまだランボが心配らしく、何度も振り返ってくる。
「行っておいで」
コクコクと頷いてイーピンは獄寺の付き添いに行った。
「はい、注目〜。オレが代理教師のリボ山だ」
突如教団に現れたリボーンに関してはAは特に驚かない。数学の教師がいなくなった時点でそんな気はしていたのだ。リボーンだし。
黒板いっぱいに書かれた問題にAはいつの日かツナと山本がやっていたプリントの問７に見せたような引き気味の表情を見せる。
このクラスでこの問題が解けるのは獄寺くらいだ。Aもこの問題をあらかじめ知っていなければ解けない。
「ちなみにこの問題を解いた奴はいいマフィアの就職口を紹介するぞ」
一般人相手に何を言っているのだろうか。
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作者名：うがつ | 作成日時：2022年9月18日 16時
