難関攻略な彼【OC】【オリジナル】 (ページ9)

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鯖｢ん。｣

『えっと…』

私Aは絶賛焦っております。

なんと、鯖さんが服を渡してきたんです。
これは何…？

『あの…これは…？』

鯖｢ずっとその服だし。｣

そう言うと無理矢理渡してきた。
強引だよ…

なんてこと言わず、仕方なく着替える。
ただ…

『あの…鯖…さん…』

鯖｢？｣

？じゃなく！

『あの…私…鯖さんの目の前で着替えるんですか…？』

鯖｢あぁ…出るね。｣

え"！？今の素だったの！？

『流石に…見せられないしなぁ…』

私の体には沢山の…

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『着替えました。』

意外とブカブカでワンピースのような姿になっている。
下…腰に合わなくて履けなかったけど…言わない…

鯖｢うん。｣

そう言うと鯖さんは着いてこい、って感じで手招きをしてくる。

やっとこの部屋から出れる！！！！

少しわくわくした気分で廊下へと足を進める。

『わ…ぁ………』

お世辞に広いとは言えないが、それなりの内装で高級感があった。

『すご…ぉ……』

私は辺りの景色に気を取られていて、全く足が進まなかった。

それに痺れを切らした鯖さんは私の元にせっせと来て手を引いてく。

『あっ！ちょっ！！！まだ色々見たいのに…！』

鯖｢後ででいい。｣

『うっ……』

冷たく返される返事にぐっ、と出そうになる涙を抑える。

しょんぼりとしながらも素直に手を引かれていく。

鯖｢ここ、座ってて。｣

『あ、はい…』

リビング？のような場所に連れられた私。

『広いなぁ…』

しばらくの間キョロキョロと観察していると奥の方から天神君が出てくる。

天｢あ！居た！びっくりした〜部屋に行ったら居なかったから…どこ行ったのかと…｣

『そうだったの？ごめんね。鯖さんに手招きされて着いてきたらここに居てって言われて…』

あはは、と少し困ったように笑ってみせる。どうせ知らせてからだろうと思っていたんだが…

天｢え！鯖が！？｣

とびっくりしてた。

『え？聞いてなかったの？』

そう言うと天神君は首が折れるんじゃないかという程に首を縦に振っていた。

天｢連れてくるなんて聞いてもないし、着替えさせるだってことも聞いてないよ！？｣