難関攻略な彼【OC】【オリジナル】 (ページ21)

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貴方side

『んん…………んー…』

目が覚めた時なにか暖かい物に包まれていて、すごく居心地がいいなー…と思っていたが、目を開くと目の前に鯖さんの顔があった。

『ｯｯｯｯｯｯ!?????』

びっくりしすぎて膝がなにかに強く当たる

鯖｢ぃっっっっ！！！｣

急所に当ててしまった。

『あっ、あっ、…あ…あの…す、……すみ…ませ…』

今度こそ命が終わるんじゃないかと覚悟した。本当に。

鯖｢ぅ…………大丈夫…｣

でも、いつもは笑ってる鯖さんがこんなにも顔を歪めているのを見て私は何故か嬉しくなった

『(こんな顔もするんだ…)』

いや、流石にそこは痛いし当たり前か
急にすん、となる。

『え、えっと…その…いた、痛かった…ですよね…』

鯖｢痛いけど大丈夫。｣へら、

ドキッ＿＿

『(な、なに…？この胸の高鳴り…すごく胸が苦しい…)』

鯖｢いてて…まぁ、時間経てば治るから。大丈夫。｣

『ぁぇ、あ、は、はい…』

私はそれからずっと上の空だった。

食事中も、天神君と話してる時も、鯖さんの部屋にいる時も。
今日は一日中あの笑顔が頭から離れない。

前とは違う、本当の笑顔のような気がして。

思い出せばだすほど私の顔は熱くなる。

きっと今、すごく赤いんだろうなぁ……

私、もっと貴方のこと知りたいです。鯖さん。