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第22話 ページ30

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「Aちゃんが可笑しい」


『あれ、これデジャブ』







【若者よ、青春を謳歌せよ!22】







「なんだろう、朝から甘酸っぱいドラマか何かを見てるようだった…まさか…変な飴でも食べたのAちゃん!!」


『佐川くんは私をなんだと思ってるのかな?』



今日は自分のクラスには寄らず、そのまんま私のクラスに着いてきた佐川くんが先日と同じように前の席の子の椅子を陣取っては間一髪にそう口を開く。


佐川くんの中の私のイメージってどうなってるんだろう。


「だって…なんかァ!付き合いたてのアベックみたいな!?そんな!?甘酸っぱい何かを見た俺はもう朝からお腹がいっぱいです…」

『感想文』

「いいな…俺も彼女が欲しい…」

『願望…』


机に突っ伏した佐川くんの自慢の頭が何だか元気がなさそうにしゅん…としている。



『………佐川くんがいつか分かるよ、って言ったんじゃんか……』


あまりにの落ち込みように、慰める様によしよしと髪型を壊さない程度に優しく撫でながら告げると佐川くんは勢いよく顔を上げ、驚きの表情を浮かべる。


ちなみにクラスもしーん…と音がなくなった。



あれ、デジャブ…?








「「「「ええええええええぇええ!!」」」」



わ、わー、大歓声。




「な、な、な、Aちゃん…!?大丈夫!?それって俺が思ってることと合ってる!?確実!?ッてイタァ!」


「くっ、御坂が……まさか御坂が気づくなんて…!」

「おめでとうAちゃん!これっよかったら食べて!!」


「ばんざああい!!」

「いや、だから1組怖い怖い、イタァ!」



……あっ、また佐川くんが。



皆が歓声をあげる中、恥ずかしくなって顔を赤らめてしまう。





『ふふ、佐川くん、これ、伊藤くんに渡してくれると嬉しい。』


今度こそは、食べれますように。


カバンから取り出した、前とは少し違う中身のお弁当。


頑張ったんだけど、朝は恥ずかしくて渡せなかったんだよね…。



ぱちくりと目を丸める佐川くんだったけど、私の顔を見つめ、その顔をゆるゆると笑顔にさせる。




「Aちゃん…うん!しっかり渡しておくから!」



大事そうにお弁当を抱え込んだ佐川くんはそういうと立ち上がる。




そうして鐘がなる前に私に手を振って自分の教室に戻って行った。



……伊藤くん、喜んでくれるといいなぁ。



クラスメイトの応援する声を背後に私はぽつりと呟いた。



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麻衣(プロフ) - 更新頑張って下さい!続き気になります! (2021年5月29日 19時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - 名前変換して読みたいです (2021年5月29日 16時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き!!(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新頑張ってください!! (2021年3月6日 14時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
水戸(プロフ) - エヌさん» コメントありがとうございますm(*_ _)mべりーぐっと!嬉しいです(つω`*)とても励みになりました、ありがとうございます! (2018年12月19日 0時) (レス) id: 71526eaf36 (このIDを非表示/違反報告)
エヌ - べりーぐっとすぎます。更新頑張ってください!楽しみにしてます (2018年12月18日 20時) (レス) id: 22eb4ac618 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水戸 | 作成日時:2018年12月17日 22時

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