One Kiss (ページ5)

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お迎えページ5

お店を出てから、玉森さんへ連絡すると
10分ぐらいで迎えに来てくれた。

玉｢おかえりー。あれ？今日は飲んでないの？酔ってなさそう！｣

あ｢いつも私が酔っ払ってるみたいな言い方しないでください！｣

玉｢だって、いつもそうじゃん(笑)まぁ、いいや。
ガヤと何話したのー？｣

あ｢お仕事の話しとかですよ？｣

玉｢ふーん…ずっとさ気になってたんだけど、ガヤとA仲いいよね？なんで？｣

あ｢何でと言われましても…｣

この時、正直に過去のことを話そうか迷っていた。
この事を話すことによって玉森さんから軽蔑されたり
今の心地よい関係が崩れそうで怖かったから…
そんな事を考えていると…

玉｢言いたくなかったらいいよ。俺も無理に聞きたくないし、言いたくなったら言ってほしい。これは本音だから。｣

そう言ってくれてたのは嬉しかったけど、私の心の中はモヤモヤしたままだった。

玉森さんの車には何回も乗っているけれど、彼の運転だったり、車で流れる音楽だったり、何よりも落ち着く匂いがとても心地よく、落ち着くのだ。

そしていつの間にか寝てしまっていたらしく
目が覚めたら玉森さんが、ニヤニヤと笑っていた。

あ｢寝てました！ごめんなさい…。何でニヤニヤしてるんですか？｣

玉｢また、可愛い寝顔を見れたから？それに、癒されたから？｣

あ｢疑問形で返されても…｣

玉｢あのさ、一つお願いがあるんだけど。｣

玉森さんのお願いって無理難題すぎて…
だけどそのお願いが嬉しかったりもするのは確か。
過去にも、毎日会える日は会おうとか、ご飯食べれる日は一緒に食べようとか。
最初こそ、無理だと思っていたけれどだんだんと慣れてくると当たり前になってきて、それが出来る日はウキウキしてる自分もいる(笑)
今回はどんなお願い事だろう…

あ｢お願いですか？｣

玉｢そう！これから玉森さんって呼ぶの禁止ね！それと敬語も！玉森さんって呼んだら罰ゲームね！｣

おっと…これは今までの中で過去最高に無理なお願いだこと…(笑)
それが顔に出てたらしく、まだ車の中なのに大爆笑された。

玉｢そんな、百面相しなくても(笑)とりあえず家に入ろうよ(笑)｣

何故か玉森さんはルンルンで私の家に自分の家かのように入っていった。

あ｢玉森さ…｣
玉｢あー！玉森さん呼びしていいの？罰ゲームされたい？ガヤの時みたいにさ下の名前で呼んでよ…｣

少し寂しそうな顔をしながら言ってくるもんだから
私は首を縦に振るしか出来なかった。