One Kiss (ページ20)

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一難去ってまた一難ページ20

あの事件のあとは何事もなく過ぎて行った。

そして今日は前から約束してあったご飯の日

私は少し遅れていくことになりそうで、玉森さんや太輔くんに伝えると気を付けてこいよと子どもみたいなことを言われてしまう。

そして仕事を終えお店に着くと中から話し声が…

完全個室だから隣との感覚も空いていて、ザ、芸能人御用達の店みたいな感じだ。

美｢あのー、みなさんはAさんの事どう思ってるんですか？｣

何とも、いきなりすぎる質問だな。

藤｢それを聞いてどうするのる｣

美｢どうもしないですけどー｣

怖い…これが美帆ちゃんの裏の顔か。

藤｢Aは人が良すぎるから気付いてないかもしれないけど、少なくとも俺らと渉にはそこ裏の顔があることはとっくにバレてるよ。｣

美帆｢人聞きの悪いこと言わないでくださいよー。私、なにも企んでませんよ？｣

藤｢この前の撮影の事件、あれやったのキミだよね？Aはちゃんと1から説明して細かく言ってると思うから。何であんなことしたの？｣

美｢流石、キングですねー。確かにあの時Aさんから説明を詳しく聞いてましたよ？でも、あの何でも出来ますオーラが気に食わないんですよね。いい子ぶってるというか。｣

藤｢じゃあ、何でこの仕事に就いた？｣

美｢私、Aさんと同じ専門学校だったんですよねー。その時からあの人は学校でも有名な腕のある人材だって言われてました。でもそれをよく思わない人も居た。有名なHARUさんの下に入る事が決まった時は2人採用されると言われた。年上だったAさんは先に採用され、半年経った頃にもう一人の採用は無くなった。｣

藤｢何で？｣

美｢馬鹿なんですか？それぐらい普通わかりますよ。AさんはHARUさんが求めていた人材そのものだったからに決まってるじゃないですか。｣

中の３人の話を外で聞いていて入るタイミングを逃してしまった私。

それからも美帆ちゃんの話は続いた