One Kiss (ページ18)

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徹夜ページ18

お昼の事件があってから、メンバーはオフになりこの後をどう過ごそうか話してたり、コンサートの打ち合わせなどをしていた。

私はどうやって使えなくなった衣装や小道具の代わりを探そうか悩んでいた

美｢みなさん、私のせいですみませんでした。私がもっとAさんに聞いてれば…｣

今にも泣きそうな顔をして話す美帆ちゃん

スタッフ｢大丈夫だよ！まだ入ったばかりだしわからないことだらけだろうし、きちんと説明してないあいつが悪いから｣

確かに私は美帆ちゃんに頼んだ。だけどちゃんと説明をした。
これを言った所で誰も信じてくれないだろうし…私の責任ではあるからいいんだけど…

それよりも早く見つけなきゃ！

手当り次第知り合いのお店や、HARUさんに連絡をして明日の朝一までに使える物がないか聞いてみるが｢ごめんね｣と言われる。

時間がない…！どうしようと悩んでたら

玉｢本当にお前はいろいろとやらかしてくれるな。｣

振り向けば玉森さんが立っていた。

あ｢ご迷惑ばかりかけてすみません…必ず明日の朝一までには何とかするので！｣

玉｢いつも、何とかする。大丈夫。そう言ってるけど、それでまた体壊されたらこっちにまた迷惑かかることわかってる？たまには頼れよ。｣

そんな事を言われ泣きそうになるが泣いてもどうにもならない、堪えなきゃと思っていても今回のことばかりは納得がいかず、自分の不甲斐なさに嫌気がさし涙が流れる。

どうにかしないといけないって考えていてもなにもいい案なんて思い浮かばず…どうしようと考えていたら、いい香りに包まれ顔を上げると玉森さんから抱き締められている。

玉｢何でも1人でやろうとするな。困った時は誰かに頼る、頼ることが恥ずかしいとか思うな。HARUさんにも言われてただろ？これ以上頑張りすぎないでくれ。｣

今まで喧嘩口調だったり、話せば言い合いになっていたのに今日は優しい口調だから調子が狂う。
そして弱っている今の私には心に刺さる言葉ばかりで、涙が止まらない…

あ｢ありがとうございます…でも本当に大丈夫だから。早く休んで、体力温存してください。｣

玉｢本当にお前は甘え方も知らないんだな。お前らしいけど。でもどうしても無理な時は俺を頼れ。微力かもしれないけど、力になれることがあるかもしれないし。｣

玉森さんのお陰で少し元気が出てきた。ありがとう。