私の好きな人。【松川一静】01.

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国「おはよう、A」


「おはよ〜英ちゃん」


国「…なんか悩んでる？」


「英ちゃんエスパー？」


国「かもね」


いえーい、とピースを向けてくる
んー…と声をもらすと何悩んでるん？と聞かれる


「バイトするかバレー部のマネージャーするか」


国「マネージャーになれば松川さんに高確率で毎日会える
バイトをすればお金が入る」


「毎日松川さんに会ってたら心臓もたなそう」


国「Aならそうかもね」


「悩みどころ…ッ」


私の心臓の安全を取るか、お金が入るバイトをするか…。


国「マネージャーやれば？」


「なんで？」


国「働くのは高校卒業してからもできるけど、マネージャーは今しか出来ないよ」


その言葉で私はバレー部に入部することにした
我ながら単純だと思う


入部届けに部活名と名前を書くとその用紙を持って放課後、体育館へと向かった





想像通り、体育館の入口付近には及川さん目当ての女子生徒がたくさんいた
入りたくても入れない、こんな人達の前で入部届けなんて渡したら殺されちゃうかな…


「( やっぱり入部辞めようかなぁ )」


女子生徒達より少し後ろで悩んでいるとキャァァアと黄色い声が上がった


及「Aちゃん！」


私の名前を呼ぶ及川さん
女子生徒の視線が及川さんから私に移る


「ヒェッ…」



そんな情けない声が出た。

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