私の好きな人。【松川一静】01.

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国「今日も一緒に帰れんの？」


「うん！誘ってくれた！」


国「よかったじゃん」


ぽんぽん、と頭を撫でられて手のひらには塩キャラメルが置かれた



国「あ、及川さん要注意ね」


「え？なんで？」


国「んーなんとなく？
俺はお前を応援するからな」


「…？
ありがとう？」


何言ってるか分からない英ちゃんと別れ、待ち合わせの昇降口前で松川さんを待った
しっかりブレザーを着て、"着きました"と連絡をする

するとすぐに"おっけ、すぐ行く"と返ってきて自然と口角が上がった
それを隠すように裾で口元を隠す


及「アレ、Aちゃん？」


私に話しかけたのは松川さんじゃなくて及川さんだった。


「お疲れ様です」


及「おつかれ〜
誰か待ってんの？」


「はい！」


及「そうなんだ
俺も岩ちゃん待ち」


そう言って私の隣に立つ
フンフン〜♪とご機嫌に鼻歌を歌って。


松「ごめん、遅くなった」


帰ろ〜と言って私に近寄ってきた松川さん
ん〜好き！


及「え？一緒に帰るの友達じゃないの？」


「はい！松川さんです！」


及「…まっつん、俺も一緒に帰ってもいーい？」


松「えっAちゃんが良ければ」


及「どう？」


ニッと笑う及川さん
大丈夫ですよ、と答えた私を全力で呪いたい
ここで断っとけば良かった

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