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REN side
部活帰り、駅に着くと、他校の俺のファンの子達が待ってくれていた。
「廉くん！これ…、次の試合も頑張ってね！」
今日何個めかの紙袋を渡されて
『おー、ありがとう。わざわざ待っててくれたん？』
なんて、営業スマイルも
もう慣れた。
女の子はみんな平等に
上手いこと付き合っていくのが1番。
好かれて損はない。
最近、よく聞かれる
彼女いないんですか？作らないんですか？
って。
そりゃあ俺だって、作れるもんなら作りたいよ。
やけど、俺が彼女にしたい特別な人は
相変わらずの恋愛偏差値の低さやし。
今日がバレンタインってことにさえ気付いてなかったらしい。
おまけに、俺にファンがおるって言ったら
"へぇ〜。れん、凄いんだね！"
そう、感心される有り様。
俺、ほんま友達にしか見られてないんやなぁ。
って苦笑いするしかない。
でもまあ、Aがチョコ誰にも渡してないってことか！ってちょっと安心。
せっかく会えたし、金曜ちゃうけど、公園に寄って帰ることにした。
.
.
しん、と澄んだ空気に
俺達の笑い声は暖かく響く。
公園のベンチに並んで座る。
「ねえ、チョコ何個もらったの？」
『んー、20個くらい？』
「えぇっ！？そんなに！？」
『フハッ、まあな〜』
「……れん、そんなにモテるの？」
なんて、怪訝な顔をするから
『…お前、ほんま目悪いんとちゃう？
俺の顔、ちゃんと見たことある？』
いつもみたいに冗談で顔を近づけたのに
少し目を合わせた後
「………っ、」
Aの茶色い、ガラス玉のような瞳が
分かりやすく揺れた。
『………、』
その、初めて見る反応に
俺の心臓もドクン、と揺れて
いつも以上に可愛く見えるAに息を呑んで
ヤバイ、と思って顔を離した。
「………ふつう。」
『……は？』
「普通の、いつもの廉だし。」
『…それは貶してる？』
「っ、褒めてるの！！！」
声の大きさに、少し驚く。
『お、おぅ。…ありが、とう？』
「ちょっとジュース買いに行ってくるね。」
『え、一緒に行こか？』
「いい！すぐ帰ってくるから待ってて！！」
急に立ち上がって、語気強めにそう言い放つと
Aは自販機の方へ歩いていってしまった。
.
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ayuha(プロフ) - のりさん» こちらこそありがとうございます(^^)続編も是非読んで下さいね♪ (2020年6月14日 21時) (
レス) id: 3d6cda5c80 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - お返事ありがとうございます。更新楽しみにしてました。こちらもありがとうございます。 (2020年6月7日 23時) (レス) id: b83e04c731 (このIDを非表示/違反報告)
ayuha(プロフ) - のりさん» 初めまして！コメントありがとうございます(*^^*)感情移入して頂けるなんてすごく光栄です！引き続きお楽しみ頂けるようがんばります(・ω・´) (2020年6月7日 21時) (レス) id: 3d6cda5c80 (このIDを非表示/違反報告)
ayuha(プロフ) - はるまきさん» と、いうことでまた再会出来ました♪やっと抜け出せてたー！(途中、どうしても甘が書きたくて魅惑の〜、に逃げました笑)マスク、しんどいですよね( ´Д`)日常が恋しいです… (2020年6月7日 21時) (レス) id: 3d6cda5c80 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - 初めまして。タイトルに惹かれ一気に読ませていただきました。感情移入して涙が出ちゃいました。お互いに思い七年後に偶然にも会うなんて。どんなお話になるのか更新楽しみにしています。 (2020年6月7日 6時) (レス) id: b83e04c731 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayuha
| 作成日時：2020年5月28日 2時
