魅惑のレディにプロポーズ

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SHO side 『』






Aの存在が世間に知れたって

俺が真剣ですって説明すればどうにかなるって

Aは今まで通り、ヘラって笑って俺のそばにいるんだって


そう、思ってた。

ずっと一緒に居たい。

だから、そう、思い込んでいた。


でも本当は、Aは色んなこと勝手に言われて調べられて

周りに迷惑をかけてきっと辛い思いをするんだ。



その先のことも、わからないまま。






.






何も、気にしてないと思ってた。




俺も忙しいけど、Aも同じくらい忙しいから。

いつもヘラヘラ楽しそうで

フワフワ酔っ払って

"紫耀くん"って笑って俺の名前を呼ぶから




寂しい、なんて一言も言わないから。




俺達はお互い、好きなことして、ずっとこのまま笑って、たまに喧嘩して、そうやって何となく上手くやっていけるんだって思ってた。




俺、ずっとずっとAに甘えてたんだ。


Aは、色んなこと、考えて、気を遣って


…ずっと、不安だったんだ。



でもその中で、自分の出来ることを見つけて


夢を見つけて


ずっと、努力してたんだ。







.






.







『ハハッ、、』




Aって、凄いな。




「？」




『いや、ごめん。

　凄いなって思ったら、笑っちゃった』



「…勝手過ぎるよね、ごめんね。」



『…フハッ、なんで？

　俺の彼女、すげーカッコいいな〜って

　感動しちゃった。

　…それから、俺、何もわかってなかったなって。


　……ごめんね。ずっと。』



「！、ううん、そんな、謝ることなんて何も…」



『だからさ、…行った方がいいよ。』







.







「…ほんとに？」





『うん。夢、叶えておいでよ？』





「！、ありがとう」









.









大切な人の夢を阻むのは間違ってる。




今の俺は、Aに何の約束もしてあげられない。


彼女を、苦しめたくはない。





.





でも、待っていたい。



待たせて欲しい。



夢を叶えたAの隣にも、出来ることなら。



俺は、ずっとAの側に居たいよ。






.





.

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