魅惑のレディにプロポーズ

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「鈴木さん、ほんとにお世話になって、
　
　ありがとうございました！」


鈴「Aちゃん、いつでも帰ってきたらいいんだからね、たまには連絡もしてね。必ずね、」


「〜うんっもちろんだよぉ、、鈴木さぁん〜ｸﾞｽﾞ」


鈴「もう〜、泣かないの〜」


「だってえ〜、ｸﾞｽﾞ」





Aも鈴木さんも、さっきから、

ずっと泣きながら抱き合ってる。笑





「じゃあ、そろそろ行きますね、ｸﾞｽﾞ」


鈴「はいはい、気をつけてね、ちゃんとご飯食べなさいよ？飲み過ぎもだめよ！」


「はーい！」





鈴「あ、紫耀くん、ちょっとちょっと、」



『「？」』




去り際、鈴木さんは俺を手招きした。

なんだろう、と駆け寄ると




鈴「…わかってると思うけど、Aちゃんは私の孫みたいなもんだから。

　だから、本当に、大切にしてあげてね。

　あの子、頑張り過ぎちゃうところ、あるから。

　だから、どうか、よろしく頼むわね」




すごく優しい目で、真剣に、

固く、暖かく、俺の手を握った。




『…フフッ。はい、勿論です。
　
　お孫さん、一生大切にするつもりです。』



鈴「まあ！…そう？

　 ふふっ、約束よ、お願いね。

　 あなたもまた遊びに来なさいね！」



『はい！また来ますね！』







二人で微笑み合って、感慨深げに外観を眺めていたAの元へ戻った。









ーー








「鈴木さんに会えないの、寂しくなるなぁ」


『俺がたまに会いに行くよ』


「うん。よろしくね。」


『鈴木さんとほんと仲良いもんね。』


「ね、だから寂しくていっぱい泣いちゃったな。」


『ハハッ、ずーっと二人で抱き合ってるから

　どうしようかと思ってた。』



「ふふっ。



　……なんか、お嫁に行く時って

　こんな感じなのかな〜」




車の窓から、流れる景色をぼーっと眺めて

小さくそう呟いたA。





『…さっきさ、』


「うん？」


『鈴木さんに、Aをお願いねって言われたよ。』


「そうなんだ！ま、1週間なんだけどね？

　よろしくお願いしまーす！」






そう、笑う君に




だから俺は、"一生大切にします"って言ったんだよ。




なんて言ったら、どんな顔、するのかな？






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『1週間でも嬉しいよ？喜んでお願いされまーす！』







今はこんなことしか言えないけど

いつか

ちゃんと言えるように頑張るから





その時は……







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