sweet sweet sweet

little lover〈day4〉 ページ5

増田side


「まっすー！お待たせ！」

待ち合わせの場所に小山とシゲがやってきた

「小山！シゲも！ごめんね、シゲ帰ってきたばっかでしょ？」

「いいいい。それより大変だったな」

「あれ？てごは？一緒じゃないの？」

「あー、うん。留守番してるって」

「そっか。じゃ、手短に言うね」

「うん」

「結論から言うとね、例のサプリは滋養強壮のサプリで間違いなくて」

「は？マジで？」

「うん。ただ稀に副作用が出るって。手越が小ちゃくなったのはそのせいだと思う」

「……で、どうなんの？」

「副作用は、1週間くらいでなくなるらしい。そしたら元に戻るんじゃないかって」

「マジか」

「今日で何日目？」

「4日……だな」

「じゃ、もう少し様子見ててくれる？効き目も個人差があるみたいだから」

「わかった」

小山は、このあとまた出張らしい

シゲは手越に会いたいと言って家に来ることになった

とにかく副作用が切れたら元に戻る

それがわかっただけでも安心だ




『たか？』

「今からシゲと帰るけど、変わったことない？」

『うん！シゲくるの？うれしい！！』

「ふふ、そか。なんか欲しいもんある？」

『んー、ない！それより、はやくあいたいから
はやくかえってきて』

やばい

かわいすぎる

でも、ちょっと鼻声なのは気のせい？






「ただいまー。……あれ？」

いつもなら走って迎えに来るのに

「昼寝でもしてんじゃねーの？」

「てごしー？」

目に飛び込んできたのは、苦しそうにソファに蹲っている姿

「ちょっと手越？大丈夫？！」

「たか………」

額を触ると、吃驚するくらい熱い

「ばか！なんでさっき言わなかったの！」

「ごめ……」

「まっすー、落ち着いて」

俺とは対照的に冷静なシゲ

「手越、俺のことわかる？」

「し、げ……」

「そ。冷えピタ貼ろっか。気持ちいいぞ？」

「ん………っ」

「あー、泣くな泣くな。熱上がるから」

泣き出した手越をシゲがあやしているけれど

視線はじっと俺の方へ向いている

不安げな表情

どんなことからも守ってやりたいなんて

どの口が言ったんだ

こんなに怖がらせて

「手越？シゲとベッドでお昼寝しよっか」

「やっ！たか！お昼寝、たかなの！！」

「あー、わかったから暴れるな。まっすー、バトンタッチ！」

シゲの腕の中で泣きながら暴れていた手越を受け取る

身体はやっぱり熱くて、俺が抱いた途端にくたりと眠ってしまった

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