雨のち晴れ＜3＞ ページ31
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それからの1年、寝る時間も惜しんで働いた。
出向という形で社長になり業績回復に奔走した。
就任した時は、反発していた社員も
徐々に協力してくれるようになり
それを境に業績はV字回復を見せた。
「乾杯！」
「お疲れ様でした！みなさんが一丸となって
頑張ってくれたおかげで、いい決算を迎えることができました。本当にありがとう」
会場から、拍手が起こる。
「じゃあ、ここからは無礼講で。楽しんでください」
「社長！もうお帰りですか？」
会場から出ようとしたところを呼び止められる。
「あぁ、これから本社で打ち合わせなので。
申し訳ないけど失礼します」
「社長。……社員の僕がこんなこと言うのは烏滸がましいですけど。ありがとうございました」
「え？」
「この1年、大変でしたけど……楽しかった。
社長の下で働けて本当によかったです」
思いがけない言葉に目頭が熱くなる。
＜他の奴らは、俺じゃなくて家を見てるもん＞
＜それは、手越がそう思ってるから余計じゃない？＞
タカ？
タカの言うとおりだ。
俺が、勝手に思い込んで距離を開けていたんだ。
ちゃんと相手のことを考えて向き合えば
相手も俺を見てくれる。
あなたの言うことは、いつも正しいね。
「失礼します」
社長室に入ると、父さんは外に広がる夜景を眺めていた。
ガラスには、穏やかな微笑みを浮かべた顔が写っている。
「……よくやったな。大したものだ」
「僕の手柄ではありません。みんなが頑張ってくれたおかげです」
「そうか。……だか約束は約束だ。これからどうしたい？」
「……タカに会いたい」
予想通りだったのだろう。
父さんはふふっと笑って肩を叩く。
「手越は祐希が継ぐ。お前は勘当だ。いいな。
ただしロンドンにある別荘と片道のチケットをやろう。最後の親心だ」
「俺、父さんの息子でよかった…」
「勘当だと言ってるだろう？…早く行きなさい」
「うん……行くね」
「祐也」
「なに？」
「今度……、3人で食事でもしよう」
「……勘当なんじゃないの？」
「食事くらいいいだろう？」
「ふふっ、楽しみにしてるね」
俺はその足で空港へ向かった。
タカ、俺、会いに行くよ。
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りお(プロフ) - 莉織さん» 莉織様、温かいお言葉、本当にありがとうございます(^^)。子供と大人の割合が半々くらいの手越さん、いかがでしたでしょうか(^^)。最後は、増田さんの重めの愛で締めさせていただきました。これからも甘々な2人を描けるように頑張ります！ (2019年5月14日 21時) (
レス) id: de0e8fed57 (このIDを非表示/違反報告)
莉織(プロフ) - りおさん» 早速、可愛い手越くんがいっぱいで最高です！ ちっちゃくなるだけじゃなくて、テゴマスの甘々もあるのが新しくてとても楽しみです！ (2019年5月14日 19時) (レス) id: 6e79a16567 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 莉織さん» 莉織様、コメントありがとうございます(^^)。子供になってしまうと言う設定は初めてなので手探りで物語を進めております。少しでも楽しんでいただければ幸いです！本当にありがとうございます(^^)。 (2019年5月14日 6時) (レス) id: de0e8fed57 (このIDを非表示/違反報告)
莉織(プロフ) - いつもお話読ませて頂いています。甘々なテゴマスがいっぱいで面白くて、最高です。今回は、手越くんが子供になるみたいなので今からワクワクです！更新頑張って下さい！応援しています！ (2019年5月13日 18時) (レス) id: 6e79a16567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りお | 作成日時：2019年5月13日 6時
