sweet sweet sweet 8

Sweet consonance＜5＞ ページ5

♡side


頭の上からスースーと寝息が聞こえる。
あっという間に寝ちゃった……。
おれを抱くときはあんなに男らしいのに
寝顔はかわいいなんて反則すぎる。
ふふ。
でも、そこがタカの魅力でもあるもんね。
来週のこと言ったほうがいいのかな。
内緒で行ってびっくりさせようと思ったけど…
うーん………。









「ゆー、や…？」

「ごめん、起こしちゃった？」

「んー……、どれくらい寝てた？」

「1時間くらい、かな」

「…………もっとこっちきて」




タカの腕が伸びてきて
おれはまた抱きしめられる。
こうされると、本当に安心する。
ずっとこうしていられたらいいのに。



「タカ……？」

「んー？」

「また、あっちに帰っちゃう…？」

「あー、うん。今日の夜、戻るわ。
衣装の微調整とかあるし」

「そ、か……」

「さみしい？」

「ん…」

「もう少しだから。ね？」

「ぅん…」



タカは抱きしめる力を強くして
おでこにキスをくれる。
2ヶ月頑張り続けたツアー。
今度の週末は、その集大成だ。
邪魔はできない。



「あの、さ」

「…ん？」

「頑張ってね。応援してるから」

「ありがと」



タカは嬉しそうに笑って
また眠ってしまった。
邪魔はしないよ？
その代わりオーラスは現場で見届けるね。
来ちゃダメって言われたらやだから
やっぱ内緒にしとこ。
問題は、どーやって入るか、だ。
シレッと関係者のフリして、なんて
ムリだよなぁ。
部外者だって分かったらつまみ出されちゃうよ、ね。
けーちゃんにお願いしよっかな。
タカにバレないように、こっそりと。
うん、そーしよう。
けーちゃんはおれに甘いから
きっとなんとかしてくれるはず。
何も知らずに眠っているタカの頬に
キスをして、おれも瞳を閉じた。




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