Lucky Clover＜10＞ ページ20
▽side
「タカ…」
「どした？」
「こわい夢、みちゃった……」
「そっか。大丈夫だよ、いるから」
ゆうやが倒れて数日。
1週間くらい休めば良くなるって言ってたけど
本当に良くなるんだろうか。
抱き寄せると素直に身体を預けてくる姿は
SNSで太陽のように笑っている手越祐也とは
別人だ。
勝ち気で時には自信家に映るこいつは
いったいどれだけの鎧を纏っているのか。
「ごめんね…。仕事…だいじょぶ……？」
「そんなの、気にしなくていい」
「おれね、葉山で言われたことわかったんだ……」
「……ゆうや」
「でも結局、タカに甘えてるね。ごめん…」
そう言って力なく笑うゆうやは
儚くて消えてしまいそう。
怒りに任せて言った心ない言葉が
こいつをこんなにも追い詰めてしまった。
「ゆうや…？」
「ん？」
「…ごめんな。お前の気持ち、考えず
酷いこと言った……」
「ぅうん……、おれがダメだったの…」
心に深く刺さってしまった言葉は
無かったことにはできない。
だけど。
「ほんとバカだよね……。タカはいつも
寄り添ってくれてるのにさ」
「お前に振り回されるの、嫌いじゃないから」
「え……」
「あれ？知らなかった？」
「……………ぅうん」
「……ふふ。そーゆーこと」
泣いていたゆうやがふんわりと笑って
触れるだけのキスをくれる。
それじゃ足りなくて離れていく唇を追いかける。
「ん………っ」
「もっと」
「あっ……」
ベッドへ組み敷いて一旦唇を離すと
鳶色の瞳と目が合う。
やば……。
ハタと我にかえる。
弱ってるときになにやってんだよ…。
「……ごめん」
「んーん……」
「も少し寝な」
「ど、して……？」
「……もっと元気になったらね」
「いま……は、だめなの…？」
「……無理させちゃうから」
「いい…。タカになら、どんなこと、され…ても」
潤んだ瞳と紅潮した頬
切なげな表情で抱きついてくるゆうやに
眩暈がして理性が粉々になる。
ゆうやの放つ甘い香りに抗うことができず
唇を重ねた。
.
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りお(プロフ) - ○○さん» いつもありがとうございます(^^)。おかげさまで完結することができました！その後のお話もぼちぼち書いていきますので、また遊びに来てください(^^)。ありがとうございます！ (2021年3月20日 15時) (
レス) id: c93f364402 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - ハルノマボロシ完結お疲れ様でした！今回のお話は読みながら時々ウルっときちゃいました。ラブ甘と切なさともどかしさが次話への楽しみを倍増させてますね(^^) りおさん凄いです！！ (2021年3月20日 9時) (レス) id: e95240eb5e (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - ○○さん» ありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです！！今のお話も終わりに近づいてきましたが、もう少しお付き合いいただけると幸いです(^^) (2021年2月16日 22時) (レス) id: ff25befd3c (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - ネコさん» ありがとうございます(^^)。物語も終わりに近づいてきました。もう少しだけお付き合いくださいね(^^) (2021年2月16日 21時) (レス) id: ff25befd3c (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - こんにちは(^^) 今回のお話は切なくて泣けちゃいます。りおさんのお話は飽きないんですよねぇ。。どの作品にもラブ甘が満載で嬉しい！忙しい中更新ありがとうございます。続きも楽しみにしています(^^) (2021年2月16日 9時) (レス) id: e95240eb5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りお | 作成日時：2020年11月11日 4時
