【刀剣乱舞】本丸治しの少女。実は───でした (ページ4)

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番外編─刀剣･･･倶楽部？─ ページ4

優依side

優｢ふわぁ～～･･････美味しかった～｣

薬研さんや鳴狐さんのも光忠さんが作ってくれていて、全員で食べて、今食べ終わったところです

薬研｢よし。次は俺っちの番だな｣

薬研さんが立ち上がり、シルクハットとステッキを取り出した

薬研｢俺っちは堀川の旦那に教えてもらった手品──“まじっく”を披露するぜ。先ずは此れだ｣

そう言ってステッキでシルクハットをトントンと軽く叩く。すると──

ポンッ！

赤、黄、白等の色とりどりの花が出てきた

優｢わぁ！｣

お供｢流石で御座います！｣

光忠｢此の短時間で凄いね！｣

薬研｢実を言えば、今日より少し前に旦那から教えてもらってたんだ。まだまだこんなもんじゃ無いぜ？｣

薬研さんは花を取り出し私に手渡した

良い香り･･･

再び薬研さんを見ると、シルクハットに手を入れていた

薬研｢いくぞ？それっ！｣

勢い良く手を出すと、様々な色のハンカチが繋がって出てきた

優｢わぁ！凄い！｣

薬研｢まだまだ｣

十数枚繋がったハンカチの両端を持ち、

バサッ！

翻す様に勢い良く振った

すると、布が1枚になり、元々のハンカチの色がパッチワークの様に交互についていた

優｢どうやってやったんですか？！｣

薬研｢其れを言っちまったら元も子もねぇだろ｣(苦笑

優｢ぁ。そうですね｣

少し残念ですが、訊かない事にしました

薬研｢それじゃ、最後のいくぞ｣

薬研さんが両手を握り合わせ、開くと──

真っ白な鳩が居て毛繕(づくろ)いをしていた

優｢わぁ！可愛いです！｣

薬研さんは鳩を私に渡すとシルクハットとステッキを再び取った

そして、最初と同じ様にトントンと軽く叩く

バサッ！

シルクハットから鳩が数羽、そして薬研さんの服の中からも数羽出てきた

お供｢おぉー！！｣

鳴狐｢･･･凄いね｣

鳩は私と薬研さんの周りを飛び回っていた

薬研｢なぁ、大将｣

優｢はい･･･？｣

薬研｢俺っち達は大将を守る為にも遡行軍と戦い続ける。だから、此れからも宜しく頼むぜ？｣

ニッと口角を上げる薬研さん

優｢勿論です！私こそ、宜しくお願いします｣

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薬研が最初に出した花束には様々な色のカランコエがあった

─カランコエ(和名:紅弁慶)

『あなたを守る』『幸せを告げる』『たくさんのちいさな思い出』『永遠に続く愛』─