【刀剣乱舞】ブラック本丸を治した新しい審神者は･･･ (ページ10)

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捌話─手入れ─ ページ10

薬研藤四郎side

一兄と一緒に仲間を呼びに行く。

一期｢･･･薬研｡｣

薬研｢どうした？一兄｡｣

一期｢先程の事は･･･本当ですか？｣

薬研｢あぁ。俺っちも驚いたけどな｡｣

大和守の旦那を、あんな幼い子が救ったなんてな･･･

そうこうしていると、部屋の前に着いた。

襖を開け、声をかける。

薬研｢皆、いきなりで悪いがちょっと来て欲しい所がある｡｣

？｢･･･何処だ？｣

薬研｢俺っちの部屋か｡｣

？｢な、何故ですか？｣

一期｢手入れをさせて欲しい、と言ってる子がいてね･･･｣

？｢そいつ、折るんじゃないだろうな･･･｣

薬研｢今は怪我してるからそんな事は出来ないと思う。無理に来なくていいと言っていたから、嫌だったら来なくていいぜ｡｣

？｢･･･｣

一緒に出陣するのは、三日月の旦那、和泉守の旦那、燭台切の旦那、乱。

まだ折れずに残っている者達。

それぞれ疑いながらだが、立ち上がりついて来た。

部屋に戻り中に入ると、少女は起き上がっていた。

？｢薬研様、有り難う御座います｡｣

薬研｢いや。頼む｡｣

？｢皆様、来て頂き誠に有り難う御座います。失礼ながら、やらせて頂きます｡｣

そう言うと、両手を握り合わせ目を閉じた。

光が生まれ、俺っち達を包み込む。

そして小さな傷も逃さず、傷を撫でていく。

とても暖かくて、優しい光だった。

それは霊力が澄んでいる証。

光は最後に自身(刀)に吸い込まれて消えた。

三日月｢あなや･･･｣

一期｢これは･･･｣

？｢･･･終わりました。やらせて頂き、有り難う御座います｡｣

乱｢ううん･･･｣

和泉守｢･･･行くぞ｡｣

和泉守の旦那の言葉で全員部屋を出ていく。

俺っちは最後に振り返り、言った。

薬研｢･･･ありがとな｡｣

？｢いえ･･･ご武運を｡｣

─戦場─

乱｢ねぇ、薬研。さっきの子は何者なの？｣

薬研｢俺っちにも詳しくは解らない。ただ、あの子は闇堕ちした大和守の旦那を救った｡｣

和泉守｢それは本当か!?｣

一期｢はい。私も大和守殿を見ましたので、真かと･･･｣

燭台切｢そうなんだ･･･｣

三日月｢･･･あのような者が主ならな･･･｣

三日月の旦那の言葉に全員黙り込む。

和泉守｢･･･今は出陣中だ。行くぞ！｣

その言葉を合図に俺っち達は走った。

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大和守安定side

僕は近くにいたから、少女が呟いた声が聞こえた。

─どうか、神の御加護があらんことを･･･