【刀剣乱舞】ブラック本丸を治した新しい審神者は･･･ (ページ5)

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参話─離れにて─ ページ5

優里那side

門を開け、本丸の中に入ると、瘴気がより一層濃くなったように感じられました。

周りを見回すと、庭なのであろう所は草が伸び放題で、本丸自体も手入れをされていないようでした。

優｢酷い･･･｣

すると突然、何かが飛んでくる気配がしたので横に跳び、避けました。

地面を見ると、刀が刺さっていました。

？｢何しに来た｡｣

声のした方を見ると、少しボロボロになった布を被った金髪の方が立っていました。

優｢時の政府の方に頼まれた者です｡｣

？｢去れ！｣

そう仰ると、襲いかかって来ました。

咄嗟に避け、走ります。

今は戦いたくありませんし、傷付いた刀を受けたくありませんでした。

こん｢優依様！一度離れに行きましょう！こちらです！｣

優｢解りました！｣

こんのすけさんの案内で、離れに向かいます。

先程の方が追いかけて来る気配がしていましたが、途中で無くなりました。

その代わり、離れに近づくにつれて瘴気を濃く感じます。

そして、私は離れに気配を感じました。

きっと刀剣男士だと思います。

こん｢優依様！離れに行くのはやめましょう！｣

優｢何故ですか？｣

こん｢闇堕ちした刀剣男士がいます！闇堕ちした刀剣男士は危険です！違う所に─｣

こんのすけさんの言葉が終わるより早く、私は離れに向かう足を速めました。

こん｢優依様!?｣

優｢闇堕ちしているならば、救うだけです！こんのすけさんは何処かに隠れていてください！｣

こんのすけさんの止める声を振り切り、離れの縁側に上がり、廊下を左に行きます。

最初の角を右に曲がると、反対から青い羽織りを着た、白いマフラーのような物をした方が出てきました。

そのままこちらに刀を抜きつつ走って来たので、体を左に開き、避けます。

彼は私の前を通り過ぎ、位置が逆になりました。

？｢人間･･･！｣

その藍色の瞳は怒りと憎しみ、悲しみに染まっていました。

更に来る攻撃を避け続けます。

？｢仲間を折った罪を、償え！｣

優｢！｣

その言葉に私は、彼の悲しみの"重さ"を感じました。

お互いに離れ、距離を取ります。

？｢･･･｣

優｢･･･｣

彼は刀を中段に構え、私はただ立っていました。

？｢覚悟！｣

私に向かって走る彼を待ち、近くに来たところで、私は左手を閃かせ、彼の刀を握って─

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優｢っ！｣

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"刺しました"。