参拾壱話─話し合い─ ページ33
三日月宗近side
燭台切「僕は・・・優しい子だと思うよ。」
皆が燭台切を見る。
燭台切「実は、あの子に手紙を貰ったんだ。直接じゃないけどね。」
そう言うと、1枚の紙を取り出す。
燭台切「読んでみるね。
燭台切光忠様
突然のお手紙、申し訳御座いません。
出来るならば直接言いたいのですが、まだお会い出来そうに無いので、手紙でお伝えします。
大和守様方から、食事を作ってくださっているのは貴方様と聞きました。
その事についてお礼を言いたいのです。
霊力を入れてくださり、有り難う御座います。
また、とても美味しいご飯を有り難う御座います。
おかげで元気を頂いております。
ご飯を作るのはとても大変な事と思います。
無理だけはなさらないでください。
偉そうに言ってすみません。
長文を読んでくださり、有り難う御座います。
いつか、皆様が笑顔でいられる事を願います。
優依
僕は確かにご飯に霊力を入れていた。でもそれはほんの少しだけだよ。
なのにあの子は気付いてお礼を言ってきた。
それに、昨日の手入れ。あんなに暖かい霊力は心が澄んでいる証拠じゃない?
あの子なら、信じてもいいと思うよ。」
小夜「僕も・・・そう思う。
少し前・・・草むしりをしてた彼女に近づいて、刀を突き付けたんだ。
でも、彼女は気付いていた筈なのに避けなかった。
"受けるのは自分の義務だ"って言った。
"復讐したい人がいる?"って聞いたら、"いるけど、その人も辛い事があるかもしれないからしたくない"って言った。
・・・・・・刀を突き付けた僕の傷を、治してくれた。
彼女は、優しい・・・」
宗三「お小夜・・・」
2人の話が終わり、部屋は静かになった。
三日月「皆もう解っているのだろう?
実際草むしりをしている優依を見ている者もいたようだしな。
あの子はとても優しい。
そして・・・俺達と同じような事をされていたよ。」
全員「っ!!」
薬研「三日月の旦那!それは・・・!」
三日月「なに。いつかは解る事だ。」
山姥切「それは・・・どういう事だ?」
前田「僕達と同じく、暴力などを受けていた・・・という事ですか?」
三日月「うむ。両親も亡くしておる。
自身も苦しい筈なのに、自分より相手を先に考える・・・
こんなに優しい娘が、前任と同じと思うか?」
再び、部屋を静寂が包んだ。
大和守「それに、僕を闇堕ちから助けてくれたよ。」
加州「折れた俺も直してくれた。」
狐「この鳴狐もですぞ!」
105人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華狐(プロフ) - はい。読んでくださる読者様は神様なので。 (2017年10月25日 20時) (レス) id: 0a579a2e48 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の天使(プロフ) - 華狐さん» 私やてw鈴木順早!それとも分かってて敬語使ってる??w (2017年10月25日 20時) (レス) id: 634692efbb (このIDを非表示/違反報告)
華狐(プロフ) - 殺戮の天使様、有り難う御座います!頑張ります! (2017年10月25日 20時) (レス) id: 0a579a2e48 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の天使(プロフ) - キタ━(゚∀゚)━!頑張ってね!byありさ (2017年10月25日 10時) (レス) id: 634692efbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:華狐 | 作成日時:2017年10月23日 23時