【刀剣乱舞】ブラック本丸を治した新しい審神者は･･･ (ページ24)

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弐拾弐話─桜の木─ ページ24

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優里那side

優｢ごちそうさまでした｡｣

加州/大和守｢ごちそうさま｡｣

優｢じゃあ私は草むしりの続きをしてきます｡｣

大和守｢僕達は･･･どうしようか｡｣

加州｢久し振りに手合わせしない？｣

大和守｢解った｡｣

優(さっき草むしりをしていて、髪が邪魔だったから縛って行こう｡)

黄色の組み紐を出して、背中の真ん中辺りで髪を縛る。

大和守様と加州様は道場の方へ行き、私は庭に降りる。

そして、草むしりを始めた。

優(･･･此処の庭、結構広い｡)

草むしりを続ける事数時間。

大体半分くらい迄終わった。

今はお昼頃。まだ空は薄暗いが、夜か昼かぐらいは解る。

振り向くと、草が無くなって大分綺麗になった庭。

そして、小さな芽があった。

優(あれ？さっき迄この芽あったっけ？)

芽に近づき、しゃがむ。

瑞々しく双葉を生やす芽は早く大きくなりたいと言っているようで･･･

私は芽の根元の土に触れ、霊力を流した。

優｢･･･♪この地に芽生えし新たな生命(いのち)
様々な恵みを受けその光を輝かして
生命は廻る他(た)にも己にも
様々な光が集まり世界は照らされる
皆(みな)がそれぞれ大切な1つの光
さぁ貴方の光を私に、皆に見せて♪･･･｣

知らず知らずに歌が出てくる。

すると、芽がどんどん大きくなっていった。

枝が寄り集まって太い幹となり、

背もどんどん高くなり、

幾つも分かれた枝に蕾が膨らんだ。

立ち上がって眺めていると、ピンク色の愛らしい花が一斉に咲いた。

穏やかな風が吹き、髪を揺らす。

優｢･･･貴方は桜の木だったのですね。素敵な姿を見せてくれて、有り難う｡｣

乱｢あるじさーん！｣

優｢乱様。こんにちは｡｣

乱｢うん！昼餉だよ！こっちこっち！｣(ｸﾞｲｸﾞｲ

優｢あっ、ちょっ･･･｣

乱様に引っ張られ、本丸の方へ。

優｢あの、乱様。部屋に行く前に手を洗っていいですか？｣

乱｢そっか、草むしりしてたんだっけ。じゃあこっちだよ！｣

外にある水場に連れていってくださった。

そして、また引っ張られながら部屋に。

しかし、着いた部屋はいつもの離れの部屋ではなく─

乱｢此処がボク達、"粟田口の部屋"だよ！｣