拾伍話─優依の過去─ ページ17
優里那side
大和守「起きて良かった〜。」
優「あの、私はどれぐらい寝ていましたか?」
一期「3日ですかね。」
優「そんなに・・・」
薬研「起きて大丈夫なのか?」
優「はい。私は普通の人より傷の治りが速いので・・・?其方の方は?」
一期様の後ろに女の子がいました。
一期「乱、挨拶しなさい。」
乱「え、えっと・・・ボクは乱藤四郎。あの時はありがと・・・」
優「あ・・・出陣なさった方ですね。無事で何よりです。藤四郎という事は薬研様の兄妹ですか?」
薬研「あぁ。因みに乱はこんな見た目だが男士だぞ。」
優「そうなんですね。失礼しました。」
一期「薬研も乱も私の兄弟で、藤四郎兄弟はまだまだいますよ。」
乱「うん。一兄が1番上。」
優「成る程・・・」
その時、1つ気になりました。
優「・・・あの、薬研様、一期様、大和守様・・・私の傷、見ましたか・・・?」
薬研「・・・あぁ。」
一期/大和守「・・・」(コク
やっぱり・・・
乱「え、えっと・・・どういう事?」
優「・・・隠すのは上手くないですし、いつか解ると思うので、見せますね・・・」
私は服を脱いだ。
乱「ぁ・・・!」
乱様が息を呑む気配。
再び服を着て乱様と向き合う。
優「これの事です。見苦しいものを見せてしまい、申し訳御座いません。」
そう・・・私の体には無数の傷痕や痣がある。
大和守「・・・何でなのか、教えてくれる・・・?」
優「・・・はい。
私は9つの時に両親を亡くしました。強盗に襲われて殺されたんです。しかし、私は生き延びた。
それ迄もこんな姿なので、学校でいじめを受けていたのですが・・・その事件以降更に激しくなりました。階段から突き落とされたり、カッターナイフで切られたり・・・
親戚からも「何でお前だけ生き延びてるんだ!この悪魔!」という感じで暴力や虐待を受けました・・・
10の時に政府の方が気付いて児童養護施設に入りました。いじめは続いてましたが、親戚からの暴力等が無くなっただけでも楽でした。
11と半年の時に今の父様母様の所に引き取られました。其処は神社で、霊力を秘めていた事が解り、巫女として、家族として育てて頂きました。
そして、少し前に時の政府の方が見えて審神者になる事を決めたんです。」
こんなに長く話したのはいつぶりでしょう・・・
暫く沈黙が続きました。
薬研「・・・俺っち燭台切の旦那になんか食べる物貰って来るよ。」
襖の前まで行くと振り返り
薬研「まだ動くなよ。」
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華狐(プロフ) - はい。読んでくださる読者様は神様なので。 (2017年10月25日 20時) (レス) id: 0a579a2e48 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の天使(プロフ) - 華狐さん» 私やてw鈴木順早!それとも分かってて敬語使ってる??w (2017年10月25日 20時) (レス) id: 634692efbb (このIDを非表示/違反報告)
華狐(プロフ) - 殺戮の天使様、有り難う御座います!頑張ります! (2017年10月25日 20時) (レス) id: 0a579a2e48 (このIDを非表示/違反報告)
殺戮の天使(プロフ) - キタ━(゚∀゚)━!頑張ってね!byありさ (2017年10月25日 10時) (レス) id: 634692efbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華狐 | 作成日時:2017年10月23日 23時