番外編 ページ16
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番外編
※ 流れは本編と重なりますが、
本編とは完全に別モノです。
本編だけ読みたい方は閉じて下さい。
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夢を、見て居た。
リヴァイと私
2人だけしか居無い世界の、夢を。
常に視界に映り込む"壁"は無くて、
巨人も何処にも見当たらない
地平線迄見渡せる程、広い世界だった。
此処は夢の中なのだと
そんな事は直ぐに分かって、
覚めて欲しく無いと
そんな事を願ってしまった。
夢の中でなら言える「真実」を
今しか言う事の許されぬ想いを、
貴方と私しか居無い此の世界で
言の葉に乗せ、貴方へと届ける。
今言っても意味は無いと
そんな事は百も承知なのに、
言わずには居られなかった。
「私、本当はね、
貴方に会う為に此処に来たの。」
呟いた言葉に
暖かな日差しに頬を照らされた貴方は
普段殆ど見せぬ優しい笑顔で頷く。
「俺も、お前に会いたかった。」
背に回された貴方の腕から伝わった
ずっと追い求めて来た貴方の温もりが
私の全てを包み込む。
優しく吹き抜けた風は何処迄も柔らかく、
風に揺られた貴方の髪が
ふわりと頬を撫でた。
穏やかに流れる時に、
此のまま夢から覚めたく無いと
何度願った事だろう。
貴方の腕に応える様に、
私も其の背に腕を回し、
優しく貴方の身体を抱き寄せる。
「好きだ、A。」
ずっと聞きたかった言葉を
貴方が、貴方の声で呟いて、
「私も好き。」
応えた言葉と共に、
隠し通して来た私の想いは
堰を切った様に溢れ出す。
「好き、リヴァイ。
ずっと貴方が好きだった…」
「俺もだ…A。」
髪に触れた貴方の指は優しくて、
私だけを映す瞳には暖かさが宿って居て、
もう一度
背に回した腕に力を込める。
夢から覚めてしまえば、
全てが消えゆくと分かって居て
紡いだ言葉は何の意味も成さなくても、
其れでも…貴方に伝えたかった。
貴方からの言葉も想いも
夢の中だけの物だと分かっては居ても、
喜んでしまう自分が此処には居る。
でも、
夢の中でだけでも貴方と想いが通じた事を、
私は
死ぬ迄忘れる事は無いだろう。
私が想うのは、
リヴァイ、
＿＿＿＿＿＿貴方だけ。
そう…
貴方だけなのだから。
ー
4/2
73〜75話迄の更新と
珍しく番外編投下です(^^)
今日は本当の事しか言ってはいけない日。
と言う事で番外編書いてみました。
昨日pixivイアリコ2作目完成しました！
はる
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調査兵団幹部チーム愛し隊 - 最後のエピローグで目にたまってた涙がポロポロと流れ出ました｡｡｡とても素敵な作品ありがとうございます!!これからも頑張って下さい！ (2016年8月21日 17時) (
レス) id: 6c57361f2a (このIDを非表示/違反報告)
MISAKI(プロフ) - 感動で涙が止まりませんでした。 応援しています!! これからも頑張って下さい。 (2015年11月14日 12時) (レス) id: 99c889c519 (このIDを非表示/違反報告)
仁香 - 感動で涙がとまりません！もっと沢山の小説を書いてください！ (2015年1月22日 1時) (レス) id: edfa6d3414 (このIDを非表示/違反報告)
仁香 - 全作品読ませていただきました！本当に大好きで、この小説を (2015年1月22日 1時) (レス) id: edfa6d3414 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 今までの作品、全て読み切りました！すごく読んでいて楽しいです!(^^)! これからも頑張って下さい！ (2014年6月28日 9時) (レス) id: fcf7222b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作者ホームページ：
作成日時：2014年3月29日 17時
