STORY62 ページ2
ー
エレンside
目の前に差し出された紅茶を
口元へと運びながら
其の香りに目を細める。
暫く会えなかったAは今
同じ班員として此処に居て、
其れだけでも幸せだった。
自然と零れた笑みだったが、
動かした視線の先の兵長が
Aを見て居たのが分かり、
高鳴って居た心臓は途端に鎮まる。
＿＿＿＿＿＿＿何で？
兵長にはペトラさんが居るのに。
あんなに仲良さそうにして居たのに…
何でそんな悲しい目で
Aを見るんですか…?
ずっと、引っ掛かって居た。
Aと兵長は
訓練兵になる前からの知り合いで、
でも其れはきっと
ただの「知り合い」では無いと、
そう思えて仕方が無かった。
どれだけAを想っても
どれだけ近くに居ても…
Aの存在は、
遠かった＿＿＿＿＿＿＿
不意に響いた硝子の割れる音は
小さく吐いた溜息を掻き消し、
室内の全ての視線が俺へと向けられる。
其の視線を見て初めて
自分の手からカップが落ちた事に気付き
慌てて硝子の破片に手を伸ばすも、
其の視界はみるみる歪み、
瞬きと共に生暖かい雫が頬を濡らした。
ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 176人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
調査兵団幹部チーム愛し隊 - 最後のエピローグで目にたまってた涙がポロポロと流れ出ました｡｡｡とても素敵な作品ありがとうございます!!これからも頑張って下さい！ (2016年8月21日 17時) (
レス) id: 6c57361f2a (このIDを非表示/違反報告)
MISAKI(プロフ) - 感動で涙が止まりませんでした。 応援しています!! これからも頑張って下さい。 (2015年11月14日 12時) (レス) id: 99c889c519 (このIDを非表示/違反報告)
仁香 - 感動で涙がとまりません！もっと沢山の小説を書いてください！ (2015年1月22日 1時) (レス) id: edfa6d3414 (このIDを非表示/違反報告)
仁香 - 全作品読ませていただきました！本当に大好きで、この小説を (2015年1月22日 1時) (レス) id: edfa6d3414 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 今までの作品、全て読み切りました！すごく読んでいて楽しいです!(^^)! これからも頑張って下さい！ (2014年6月28日 9時) (レス) id: fcf7222b50 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はる
| 作者ホームページ：
作成日時：2014年3月29日 17時
