●８話 親切でやった事なのに… ページ10
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｢みなさーん、朝ごはんの用意出来ましたよー｣
玄関から出てきたのは空色の瞳に小豆色の服を着た青年。小生に気づいてニコリと笑った。
｢おはようございます。昨日は忙しかったので挨拶出来なくてすいません、僕は堀川国広。兼さんの助手をしています。よろしく｣
｢どうも、小生は村正です。よろしくお願いします堀川殿｣
ニコニコと笑う顔はとても可愛らしい。と言うより…。
｢兼さん？｣
｢あ、兼さんは遠征組の一人ですよ。紹介しますね｣
兼さーんと、離れにある手入れ部屋から出てきたのは長髪に大和守殿と似たような羽織を着ている。
｢なんだよ、国広？まだ手入れの終わってねぇんだよ｣
｢まぁまぁ、少しだけ。こちらが兼さんこと和泉守兼定です｣
｢アンタは村正、だっけか？和泉守兼定だカッコ良くて強い！最近流行りの刀だせ｣
手入れがまだだったのだろう所々小さな切り傷や着物が赤く滲んでる。
そして何より 。
｢ついてますねー｣
｢？、何がだ？｣
本人は気付いてないようだが首元に付いている黒い“それ”怨やら念やらの思念が巻きついてる。
まだ小さい“それ”は放っておくと危ない、何処から貰ってきたのだろうか。
｢ちょっと失礼しますね｣
｢オ、オイ！？｣
｢村正さん！？｣
着物の襟を掴んで小生よりも、ふたまわり大きい身体を引き寄せた。
そして首元に唇をよせ。
ガブリッ
｢なっ！？｣
噛んだ。
｢おまっ、な、何やってんだ！？｣
｢失礼しますって言ったじゃないですか、少し黙ってて下さい｣
｢っ…、｣
カブリ、カプリと痛くない程度に黒い“それ”を食べていく。相変わらず変わった味だ。
｢はい、終了でーす｣
｢…っ、おまえ、…バカ野郎っ!!｣
｢あいた"っ!!!｣
噛み終えて離れれば真っ赤な顔した和泉守殿から叩かれた。理不尽っ!!
｢和泉守殿ひどい!!折角、小生が憑き物とってあげたのに!!!!｣
｢何がひどいだ!!女が男にか、かむ、かみ、っ…｣
｢噛み付く？｣
｢だー!!それ以上言うんじゃねぇ!!!!!!｣
噛んだ首元を抑えて、また叩かれる。痛い!!この後和泉守殿は逃げる様に手入れに走って行った。
｢何であんなに慌ててるんでしょうね｣
｢村正さん｣
｢はい？｣
｢僕とちょっとお話しませんか？｣
｢え｣
あれ、おかしい、さっきまであんなに可愛らしかった笑顔がどことなく黒く感じるのは小生だけでしょうか？
そして堀川殿に怒られました。…解せぬ
〇９話 審神者と近侍の会話side審神者→←●７話 審神者の癒しはコレだ!!
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加州☆鶴丸☆三日月☆一期ファン - 消さないでください！！！！！ (2017年2月25日 21時) (
レス) id: 4110b38b3b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きが読みたいです...消さないで。応援してます。 (2017年2月8日 17時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ビタミン365日(プロフ) - 水鳥さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです！この作品も話がいっぱいになったので新章を公開したいと考えています。新作のご意見も感謝です！！参考にさせていただきます。 (2017年2月1日 21時) (レス) id: edca99e45f (このIDを非表示/違反報告)
水鳥(プロフ) - 私としてはお話を続けてくださると嬉しいです。新作の方は刀剣女士のものが見たいです。新作もこのお話も楽しみにしています (2017年1月31日 20時) (レス) id: 55fe5a8c04 (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 面白かったです！頑張ってください♪(´ε｀ )！ (2016年12月11日 9時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビタミン365日 x他1人 | 作成日時：2015年6月16日 20時
