●５話 死んでも消えない過去がある ページ7
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食事をして粗方腹が膨れた頃。
｢どうして貴方は布を被っているのですか？｣
隣の刀剣男士に声をかけた。大きなボロい布で覆われた隙間には美しい金髪と深い青の瞳をしていた。
｢……俺に関わるな｣
そう言って立ち上がり広間を出て行く。あれ、失礼なことを言っただろうか。
｢小生は失礼なことを言ってしまったでしょうか｣
｢そういう訳では無いんだけど、ちょっと彼はこじらせてて…｣
苦笑いをする光忠殿の言葉に首を傾げる。こじらせとはこらいかに。
｢ちょっと外出てきます｣
審神者様に一礼をして広間から立ち去る。後ろから呼ばれる声がしたけど聞こえない振りをして足を進めた。
慣れない屋敷を突き進み目的の相手を見つけた。
｢隣いいですか？｣
｢アンタは…｣
｢千子村正です。貴方は？｣
｢…山姥切国広、…何だその目俺が写しだと言うのが気になるのか｣
いや、何も思ってません。光忠殿が言っていたこじらせとはこの事かと心の中で納得した。
己も縁側に腰掛けた。上を見上げれば刀の頃には見たことがなかった綺麗な星が闇の空に散らばってる。
｢先程の小生の言葉で貴方の気を悪くさせたなら謝りたいと思いまして｣
｢別にアンタが悪い訳じゃない…｣
俺が写しだから…、ぼそりと呟く。面倒くさいなぁ。
｢小生の父のような人は沢山の村正を作り上げてきたんだ｣
｢…何が言いたい｣
｢貴方が写しでも山姥切国広と言う素敵な名があるではないですか。小生にとっては凄く羨ましい｣
｢……っ、…｣
｢羨ましいよ…｣
生まれても尚あり続けているのだから。
『────全ての村正を処分しろ』
『いやだ、いやだいやだ、やめろやめろやめろぉぉおお!!!!!!』
『ど、して……、何で』
『あーあ、全部死んじゃった』
｢村正？｣
｢…ん？｣
｢大丈夫か、顔色が良くない｣
黙ってたらか心配し出す山姥切殿に笑って誤魔化す。
｢皆が待ってますよ｣
｢……オイ、引っ張るな!!｣
被っていた布を引っ張り立ち上がらせ、無理やり足を進めた。ああ、あとこれが言いたかったんだ。
｢あなたとても綺麗ね｣
｢…………｣
ボフンッ
｢え｣
一面桜色
(お帰りーって、どうしたの！？)
(審神者様!!山姥切殿から花びら出た!!)
(え、何で！？)
(う、うるさい!!)
(なんで顔赤いの？)
(………っ、)
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加州☆鶴丸☆三日月☆一期ファン - 消さないでください！！！！！ (2017年2月25日 21時) (
レス) id: 4110b38b3b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きが読みたいです...消さないで。応援してます。 (2017年2月8日 17時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ビタミン365日(プロフ) - 水鳥さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです！この作品も話がいっぱいになったので新章を公開したいと考えています。新作のご意見も感謝です！！参考にさせていただきます。 (2017年2月1日 21時) (レス) id: edca99e45f (このIDを非表示/違反報告)
水鳥(プロフ) - 私としてはお話を続けてくださると嬉しいです。新作の方は刀剣女士のものが見たいです。新作もこのお話も楽しみにしています (2017年1月31日 20時) (レス) id: 55fe5a8c04 (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 面白かったです！頑張ってください♪(´ε｀ )！ (2016年12月11日 9時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビタミン365日 x他1人 | 作成日時：2015年6月16日 20時
