●３８話 神様が愛した味 ページ42
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｢それでは、宗三さんが来てくれたことにカンパーイ｣
太陽も沈み、星が空に散らばるよ夜。広間では織田の姫様の歓迎会が行われていた。
大勢の刀剣の前でも物怖じせず話すところ慣れているなと思った。小夜殿との再会には泣いた。小さな声で｢兄様…｣と言う仕草なんて、いじらしくて大変感動的でした。
｢やっと現れたのか。別に待ってないが｣
｢貴方いたんですか。どうでもいいですが｣
｢俺だってどうでもいい｣
｢僕の真似しないでくれます？｣
｢真似しているのはお前だろ｣
宴会もすすみ酒が回ってきた頃。ご主人は翌日担当役人に呼ばれている為、既に就寝した。短刀はやはり、へしくんに連れていかれた。笑った。
広間に残っているのは酒が強い者、又は酒に潰れた者。騒がしさはとどまることなくはなく、酒がまわっているせいか酷くなっている。
目の前の二人もそうである。
｢霧羽さん。宗三さんと長谷部さんっていつもああなんですか？｣
隣にいる堀川殿が尋ねるのも仕方ないだろう。目の前では冷えた空気でへしくんとお姫様が口喧嘩をしているのだから。見慣れている己は何ともないが、他から見たら違うのだろう。
｢まぁそうですね。喧嘩するほど仲がいいと言いますし。あれでも静かな方ですよ｣
最終的にはお互いボロボロになりますよと、教えれば堀川殿は苦笑いだった。
｢霧羽ちゃんあの二人どうにかして！もう抜刀しそうな雰囲気なんだけど！！｣
必死な声で助けを求めたのは光忠殿。彼の向こうでは言う通り二人共刀に手を掛けてた。織田のよしみで薬研殿が止めてるが体格的に無理がある。近くでは二人を見て鶴丸殿が爆笑してる。いや、止めろ。
｢えー、小生が行くんですか。めんどくさっ｣
｢お願いだから！！君二人の扱い得意でしょ！ほら今度食べたがってたずんだ餅作ってあげるから！！｣
｢お任せ下さい光忠殿！！その約束忘れないで下さいね！！｣
｢ほんっと君食べ物絡むと扱いやすいよね！！｣
仕方が無いではないか光忠殿の作る食べ物は美味しい。付喪神になって一番良かったと思う。堀川殿に一礼して、言い合っている二人の元へ向かった。
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加州☆鶴丸☆三日月☆一期ファン - 消さないでください！！！！！ (2017年2月25日 21時) (
レス) id: 4110b38b3b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きが読みたいです...消さないで。応援してます。 (2017年2月8日 17時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ビタミン365日(プロフ) - 水鳥さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです！この作品も話がいっぱいになったので新章を公開したいと考えています。新作のご意見も感謝です！！参考にさせていただきます。 (2017年2月1日 21時) (レス) id: edca99e45f (このIDを非表示/違反報告)
水鳥(プロフ) - 私としてはお話を続けてくださると嬉しいです。新作の方は刀剣女士のものが見たいです。新作もこのお話も楽しみにしています (2017年1月31日 20時) (レス) id: 55fe5a8c04 (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 面白かったです！頑張ってください♪(´ε｀ )！ (2016年12月11日 9時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビタミン365日 x他1人 | 作成日時：2015年6月16日 20時
