●２８話 仲直りです ページ30
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『何故、お前は私に構う』
木に寄りかかっていた女は傍にいる男に話しかけた。男は顔を上げ、キョトンと目を丸め次にヘラりと笑った。
『俺が好きでやってるんだ。＿＿の傍に俺は居たいんだ』
｢そうやって話しかけたくれるだけで俺は嬉しんだぜ｣と男は眩しそうに女を見た。
『物好きだな…』
呆れた様に溜息を吐く女にまた、男は笑った。
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何かに引っ張られる様な感覚がして目が覚めた。身体中が痛くて思わず顔を顰めてしまう。ひどく懐かしい夢を見た気がする。
ザアザアと聞こえる音は雨だろうか。
ぼんやりと目を開ければほぼ暗闇の中にいた。
｢…っ、いた｣
｢あ、目覚めたんだ｣
｢やまとの、かみ、どの…？｣
｢アンタ、重いよ。痩せたら？｣
｢ゔ、五月蝿いですよ。…と言うよりここ何処ですか｣
｢どっかの洞穴。雨風凌ぐには丁度いいでしょ。あのままあそこにいてもヤバいだけだし｣
｢そうですか…。っ！痛い痛い！！｣
｢我慢して。アンタ、僕より傷酷いんだから｣
全身ボロボロの大和守殿はじんばいろの羽織を破り、腕や足に巻き付けていく。和泉守殿も着ていたもの。
｢それ…、｣
｢なに？文句言わないでよ。布なんてこれぐらいしかないんだから｣
｢でも、それは大和守殿の大切なものでしょう｣
｢そうだよ。でも沖田君ならきっとこうしてた｣
歯でビリビリと破り傷を巻き付けていく。脇腹の傷が酷いのか大和守殿は眉の皺を寄せた。大きめの布を破り｢締めるよ｣と言いキュッと縛った。
｢ぐ、…いったぁ｣
｢よくこんな傷で折れないよね｣
｢丈夫なんですよ。大和守殿と違って｣
｢うわぁ、腹立つ…。脇腹どついてやりたい｣
｢ごめんなさい。本当に折れちゃいます｣
｢嘘だよ。でも、やられっ放しは悔しいからね｣
｢じゃあ、今度手合わせしましょう｣
｢乗った｣
フ、とお互い顔を見合わせて笑う。さっきまでの戦の空気が嘘みたいだ。
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加州☆鶴丸☆三日月☆一期ファン - 消さないでください！！！！！ (2017年2月25日 21時) (
レス) id: 4110b38b3b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きが読みたいです...消さないで。応援してます。 (2017年2月8日 17時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ビタミン365日(プロフ) - 水鳥さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです！この作品も話がいっぱいになったので新章を公開したいと考えています。新作のご意見も感謝です！！参考にさせていただきます。 (2017年2月1日 21時) (レス) id: edca99e45f (このIDを非表示/違反報告)
水鳥(プロフ) - 私としてはお話を続けてくださると嬉しいです。新作の方は刀剣女士のものが見たいです。新作もこのお話も楽しみにしています (2017年1月31日 20時) (レス) id: 55fe5a8c04 (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 面白かったです！頑張ってください♪(´ε｀ )！ (2016年12月11日 9時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビタミン365日 x他1人 | 作成日時：2015年6月16日 20時
