●２６話 約束しましたよね※ ページ28
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｢霧羽、…さん、……逃げ、て｣
そう、堀川殿は弱々しく言ったのだった。
複数いる奴等に、へしくんを庇った鶴丸殿も重傷の傷を更に深め、大和守の背後から迫る敵を斬り伏せようと鯰尾が返り討ちに遭い地面へとその身を伏せた。
鯰尾の身体をまるで物の様に掴み上げた敵はまたしても地面へと叩き付ける様に振り被る。そこに身体を滑り込ませ、鯰尾が折れるのを防いだのは大和守殿だった。
大和守殿が直ぐさま敵の首を刎ねたものの、大和守殿も今にも折れてしまいそうな程に満身創痍だった。
ああ…このままでは皆折られてしまう。約束が守れない…。
そう思い、へしくんを庇いながら戦い続ける鶴丸殿へ「撤退を！！」と怒鳴りつけた。
「ここで退く訳にはいかない！」と今にも力で圧し負けそうな鶴丸殿は言うがこのままでは全滅は必至だった
渾身の力を振り絞り、雄叫びを上げ、目の前の敵を斬り伏せる。敵の頭を踏み潰す様に強く脚で踏み付けその喉元へ刀を突き刺す。
残虐に命を奪う行為をやってのける己に、鶴丸殿が息を詰めた。喉元から刀を引き抜き腕を広げ、未だ数体残る敵を睨み付けた。
｢死んでたまるか｣
此方の様子を目を細め観察している敵から目を離さずに、小さく｢鶴丸殿｣と呼ぶ。
｢な、に…｣
｢場を繋ぎます。生きてる馬に皆を乗せ撤退して下さいな｣
｢そんな事…！｣
｢約束｣
｢…ッ、｣
｢お願いします…｣
目の前の敵が、一歩ジリ、と脚を滑らせた。
「早くッッッ！！！！」
私がそう鶴丸殿の目を見詰め怒鳴ればビクリと大きく身体を揺らし、｢クソッ！｣と呟き、皆を連れて鶴丸殿は走り出す。
咆哮を轟かせ突っ込んでくる目の前の敵の刀を往なし、懐に入り込めばそれを見越していた奴は膝を引き上げ己の鳩尾へと食い込ませる。
ヒュッと息が詰まり、振り下ろされる肘で地面へと叩き付けられた己の視界はガツンと脳が揺さ振られ焦点が合わない。己の背中を強い力で踏み付け、身体の自由が奪われるのを感じた。
起き上がろうにも、力は入らず。ギャリ…と錆び付く刃の擦れる音を近くで聞いた。命の刈り取られる瞬間の音。
｢
｢鬼は貴方達でしょう｣
嘲笑えば敵は小さく呟いた。
｢連レテ、イク｣
｢オラオラオラァッ！！｣
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加州☆鶴丸☆三日月☆一期ファン - 消さないでください！！！！！ (2017年2月25日 21時) (
レス) id: 4110b38b3b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きが読みたいです...消さないで。応援してます。 (2017年2月8日 17時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ビタミン365日(プロフ) - 水鳥さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです！この作品も話がいっぱいになったので新章を公開したいと考えています。新作のご意見も感謝です！！参考にさせていただきます。 (2017年2月1日 21時) (レス) id: edca99e45f (このIDを非表示/違反報告)
水鳥(プロフ) - 私としてはお話を続けてくださると嬉しいです。新作の方は刀剣女士のものが見たいです。新作もこのお話も楽しみにしています (2017年1月31日 20時) (レス) id: 55fe5a8c04 (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 面白かったです！頑張ってください♪(´ε｀ )！ (2016年12月11日 9時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビタミン365日 x他1人 | 作成日時：2015年6月16日 20時
