◎２３話 異変 ページ25
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｢ただいま｣
｢ふぃー。戻り戻り｣
｢これしざいです！｣
本丸のゲートが開く音がした。第一部隊が帰って来たのかと思い、審神者は勢いよく顔を上げ向かえば想像していた人物達とは違った。落胆の色と不安の表情に戻るいつもは見ない暗い顔に光忠達は不思議に思う。
｢主ー、俺帰って来たんだよ？喜んでよ｣
｢ごめん…。お帰りなさい｣
｢主どうしたんだい？顔色が悪いよ｣
｢それが…｣
口を開こうとした時、バタバタと忙しない足音が近づいてくる。
｢大将、霧羽姐は帰ってきたか!?｣
｢まだ…｣
｢そうか…｣
｢薬研くん第一部隊に何かあったのかい｣
｢何も、なければいいんだが…｣
今回の遠征部隊は半刻から一刻半を計三回。現代で言えば６時間ほどかかり帰還する。だが本丸は慌ただしい雰囲気に包まれ、なにより主や薬研からは焦りが出ている。
それもその筈、第二部隊、第三部隊が帰還しているにも関わらず第一部隊が帰ってきていないのだ。
｢確か霧羽と安定がいるよね｣
｢第一部隊はどこに行ったんだい？｣
｢墨俣だ。長谷部の旦那や鶴丸の旦那がいるから大丈夫とは思うんだが…｣
｢周回してるんじゃない？｣
｢でも、それにしても遅すぎる｣
｢嫌な予感がする…｣小さく呟いた審神者の言葉を光忠は聞き逃さなかった。審神者と会ってまだ間もないが彼女の勘は悪いもの程よく当たるのを知っていた。
その時、騒々しい音と共にゲートが開く鈴がシャリンと鳴る。暴れる馬といくつかの怒鳴り声、続いて二つの足音が近づいてくる。
｢主君!!第一部隊が帰還しました!!｣
｢大変なの!!主早く来て!!｣
待ちに待った報告なのに、朗報とは程遠い雰囲気に審神者の心は重くなる。報告しに来た前田と乱は顔色が悪く冷や汗を滲ましている。只ならぬ様子に光忠、加州、薬研は眉を潜めた。
｢早く!!!!!!｣
急かす乱に手を引かれ審神者は走り出した。
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加州☆鶴丸☆三日月☆一期ファン - 消さないでください！！！！！ (2017年2月25日 21時) (
レス) id: 4110b38b3b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きが読みたいです...消さないで。応援してます。 (2017年2月8日 17時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ビタミン365日(プロフ) - 水鳥さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです！この作品も話がいっぱいになったので新章を公開したいと考えています。新作のご意見も感謝です！！参考にさせていただきます。 (2017年2月1日 21時) (レス) id: edca99e45f (このIDを非表示/違反報告)
水鳥(プロフ) - 私としてはお話を続けてくださると嬉しいです。新作の方は刀剣女士のものが見たいです。新作もこのお話も楽しみにしています (2017年1月31日 20時) (レス) id: 55fe5a8c04 (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 面白かったです！頑張ってください♪(´ε｀ )！ (2016年12月11日 9時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビタミン365日 x他1人 | 作成日時：2015年6月16日 20時
