●１８話 妖刀メンタル重症なう!! ページ20
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己がご主人を主と認めて数日。出陣はまだなものの内番を終え、いつもの木に座り一息ついてた。
へしくんに言われた言葉が酷く頭の中に残っていた。己が折れた時、その時がどうしても思い出せない。己が死んだ時は折れたのか、融かされたのか、と言うか刀として死んだのかすら。
考えても仕方がないと、溜息をつき腰掛けた木から飛び降りる。音もなく地面に足を付けばミギャッと何かの鳴く声。おや？おやおや？
｢これはこれは可愛らしい｣
足元を見るとそこには白い小虎。確か短刀の一人が連れていたような、誰だったかは思い出せないが。
｢迷子かな？それとも一人で散歩ですか？貴方のご主人きっと探しているでしょうに｣
｢二ギャア｣
撫でようと手を差し出せば気持ち良さそうに顔をすり寄せてくる。その仕草に頬が緩む。片手で抱き上げれば黒い瞳が己を見上げた。
｢貴方のご主人の元に帰しましょう｣
ミギャアと鳴いた小虎をひと撫でして足を進めた。
｢こっちにはいません｣
｢ここにもいないよー｣
｢五虎退、本当にここか？｣
｢たぶん、こっちに行ったはずなんです…｣
少し歩けば子供特有の高い声が聞こえる。会話の内容からすると、やはりこの小虎を探していたようだ。
｢探し物はこれですか？｣
己の声に短刀達が一斉にこちらを向く。だが短刀達は、己を見たら瞬間青い顔になる。
｢あ、う、…｣
｢これは貴方の小虎でしょう。向こうの木にいましたよ。申し遅れました小生は千子村正。妖刀でございます。どうか霧羽と呼んでくださいな｣
｢よ、妖刀…｣
笑顔で話し掛けたつもりだ。小虎のご主人であろう子の傍に近づき小虎を差し出したが、彼は変わらず青い顔のまま。更にはプルプルと震え目に涙を溜めた。他の短刀も右に同じ。
｢の、呪わないでくださああぁぁい!!!!｣
｢へ｣
その叫び声を筆頭にその場にいた短刀達が走り去って行った。もちろん小虎はご主人の手の中です。なんとも言えない気持ちに己は暫く立ち尽くした。
小生が何かしましたか?!
(…なぜ、突っ立っているんだ？)
(山姥切殿……)
(？？)
(…小生の事好きですか)
(なっ！？何言ってっ…)
(少し落ち込んてで)
(？？)
(いや、やっぱり気にしないでくださいな)
(………好きだ)
(……)
(…………)
(……)
(…っ////)
(もう、山姥切殿だけでいいです…)
(��////!!(ボフン))
(あ)
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加州☆鶴丸☆三日月☆一期ファン - 消さないでください！！！！！ (2017年2月25日 21時) (
レス) id: 4110b38b3b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きが読みたいです...消さないで。応援してます。 (2017年2月8日 17時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ビタミン365日(プロフ) - 水鳥さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです！この作品も話がいっぱいになったので新章を公開したいと考えています。新作のご意見も感謝です！！参考にさせていただきます。 (2017年2月1日 21時) (レス) id: edca99e45f (このIDを非表示/違反報告)
水鳥(プロフ) - 私としてはお話を続けてくださると嬉しいです。新作の方は刀剣女士のものが見たいです。新作もこのお話も楽しみにしています (2017年1月31日 20時) (レス) id: 55fe5a8c04 (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 面白かったです！頑張ってください♪(´ε｀ )！ (2016年12月11日 9時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビタミン365日 x他1人 | 作成日時：2015年6月16日 20時
