●１６話 貴方を主と決めた日２ ページ18
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｢あ、、いや、さ、村正って呼ぶ度に、村正ちゃん、あまりいい顔しないから…｣
｢…そうですね。確かに、自分の名は嫌いです｣
己の名のせいで多くの仲間を失った。大切な仲間も目の前で折れた。目を閉じればすぐに思い出す。だから心の奥底にいる己は人を信用するなと叫んでる。
｢……なら、名前を付けてもいい？｣
｢え…｣
｢───
｢ きり、は…｣
｢鶴丸が拾ってきたのが霧って言うのと。私の名前の一部をとったの｣
｢名前の一部をとったって……。審神者様、貴女が今やっている事がわかっているのですか!!｣
名はその人物の器、つまり魂を収める入れ物なのだ。そんなモノを神に知られたら容易く神隠しが出来る。なのに彼女はそれを行ったのだ。
｢わかってる｣
｢…｣
｢村正ちゃんだからあげるの｣
｢…、｣
｢村正ちゃん…、ううん。霧羽。私はまだまだ経験値の低いヒヨッコの審神者だけど、刀剣達みんなが笑顔で過ごしてほしいんだ。私達はもう、家族なんだよ｣
｢か、ぞく……｣
ああ、もう、彼女はなんでこんなも…。
｢ふふ…｣
『そんなに自分の名前が嫌なら俺か付けてやるよ。そうだなぁ…__ってのはどうだ?』
『これからは、俺とお前は兄妹だな!!』
『愛してる、__…』
あの人と重なるのだろう。
｢ふふ、…あははは｣
突然笑い出す己をぽかんと見上げる審神者様に更に、頬が緩む。
｢はー…、すいません。気にしないで下さいな｣
何度か深呼吸をして、落ち着かせ目を細めた。己の雰囲気が変わったからか審神者様はビクリと肩が震えたが気にせず片膝をついて、片手をとった。
｢して、審神者様。貴方は本当にこの妖刀の名高い村正の主となるお覚悟はおありか？｣
｢…あ、ある。あるよ。霧羽は私の仲間で家族だよ｣
震える声だが真っ直ぐに己を見つめ返す瞳を見て、ニヤリと笑う。
｢ならば、この村正…。いや、霧羽。この命の限り貴方と共にすることを約束しましょう。“ご主人”｣
そっと手の甲に唇を落とせば、みるみる顔を赤くし目に涙を溜める。
｢い、今、ご主人って…｣
｢ふふ、ご主人、顔真っ赤ですよ？｣
｢あ、う、…｣
プルプル震えたと思ったら、素早く立ち上がりなにやら叫んで出ていった。
手の甲のキスは敬愛、尊敬
(光忠!!今日はお赤飯だよ!!!!!!)
(え、ちょ、いきなりどうしたの？)
(雅じゃない)
(あーあ、小生自ら枷をつけちゃた)
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加州☆鶴丸☆三日月☆一期ファン - 消さないでください！！！！！ (2017年2月25日 21時) (
レス) id: 4110b38b3b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きが読みたいです...消さないで。応援してます。 (2017年2月8日 17時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ビタミン365日(プロフ) - 水鳥さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです！この作品も話がいっぱいになったので新章を公開したいと考えています。新作のご意見も感謝です！！参考にさせていただきます。 (2017年2月1日 21時) (レス) id: edca99e45f (このIDを非表示/違反報告)
水鳥(プロフ) - 私としてはお話を続けてくださると嬉しいです。新作の方は刀剣女士のものが見たいです。新作もこのお話も楽しみにしています (2017年1月31日 20時) (レス) id: 55fe5a8c04 (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 面白かったです！頑張ってください♪(´ε｀ )！ (2016年12月11日 9時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビタミン365日 x他1人 | 作成日時：2015年6月16日 20時
