●１２話 故郷の香りに泣く ページ14
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｢？、なにいって、っ!!!!｣
愉しい、愉しい、愉しくて堪らない。全身の血が滾るようだ。
距離を縮め、幾度となく打ち込む。
｢ぐっ、｣
木刀を振るって大和守殿を投げ飛ばした。
周りからは焦りの声が聞こえる。
飛ばされた衝撃で動けないでいる大和守殿を見下ろし、木刀を振り上げた。
｢っ、やめて、村正ちゃんっ!!!!!!｣
『───やめろ、＿＿っ!!』
『大丈夫だよ。＿＿』
｢っ、……｣
振りかざそうとした腕がとまる。
ああ、私の名を詠ばないで。
あの日記憶が、声が、痛みが、思い出してしまう。
ちがう。私の名は村正なんかじゃない。
｢そこまでだ｣
首元に添えられた銀色に光る刃。己をとめたのは審判を務めていたへしくんだった。
｢言った筈だ、あくまでも手合せと｣
周りを見れば大和守殿を庇うように堀川殿と和泉守殿、それに紅色の青年が小生に刃を向けていた。
｢やり過ぎだ｣
下を向き、深く息を吐き膨れ上がる殺気を抑え込んで、カランと、木刀を放り投げる。
｢すみません、久々の戦闘だったもので｣
ヘラリと笑えば、へしくんは眉を寄せた。場違いの笑顔だって分かってる。そんなに睨まないでほしい。
大和守殿は和泉守殿と堀川殿に連れられ道場を後にする。他の刀剣達も興味がなくなったのか数名詞程しかこの場にいない。
｢村正ちゃん、怪我は！？｣
｢…小生は大丈夫です。大和守殿を見て下さい｣
｢でも…｣
｢ごめんなさい。ちょっと頭冷やしてきますね｣
審神者様に名をよばれたが構わず外へ出た。
名を詠ばないで
少しずつ思い出す記憶は血に濡れていて
でも、狭間に見える暖かな気持ちが愛おしくて
〇１３話 血を求めた修羅side審神者→←●１１話 お手合わせお願いします
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加州☆鶴丸☆三日月☆一期ファン - 消さないでください！！！！！ (2017年2月25日 21時) (
レス) id: 4110b38b3b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きが読みたいです...消さないで。応援してます。 (2017年2月8日 17時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ビタミン365日(プロフ) - 水鳥さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです！この作品も話がいっぱいになったので新章を公開したいと考えています。新作のご意見も感謝です！！参考にさせていただきます。 (2017年2月1日 21時) (レス) id: edca99e45f (このIDを非表示/違反報告)
水鳥(プロフ) - 私としてはお話を続けてくださると嬉しいです。新作の方は刀剣女士のものが見たいです。新作もこのお話も楽しみにしています (2017年1月31日 20時) (レス) id: 55fe5a8c04 (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 面白かったです！頑張ってください♪(´ε｀ )！ (2016年12月11日 9時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビタミン365日 x他1人 | 作成日時：2015年6月16日 20時
