・ ページ21
Aside
西「わぁ、かっこいいー!!」
そう云いながら敦に近付く西条菜乃花。
・・・私はまるで居ない様な振舞いだねぇ。
中「あっ、と、どうも。」
・・・そんな目で助けを求めないで欲しいよ。
私は目を逸らした。
其の儘西条を無視して松川と一緒に他の部員に挨拶に行った。
松「おーい、ちゅーもく!」
「「「「?」」」」
練習していた部員達が一斉にこっちを向く。
私は薄く笑って言った。
『どーも。』
国「・・・威風?」
『おや、国見。』
彼奴バレー部だったのかい・・・。こりゃ都合がいいねぇ。
『先日転校してきた威風Aだ。
・・・出来るだけ努力するが敬語が嫌いでねぇ、
勘弁してくれると嬉しいよ。』
私はそう言って笑みを深めた。
その時、私を刺す様な視線を幾つか感じた。
私がその方を向くと、ざっと三人程こっちを睨んでいた。
・・・おや、怖い怖い。
?「・・・また、及川狙いの女じゃねぇのか?」
?「そんな奴だったらすぐ辞めてもらうけど。」
? 誰だい? 及川って?
中「・・・三年生のすごくモテる男の子だよ。」
いつの間にか西条から逃げたのか、敦が傍に立っていた。
・・・あー、その及川って奴狙いで来た女共が居たんだね。
『安心しな。』
私はその男たちの方を向いて言った。
『その及川って奴に欠片も興味はないし、
今の今まで知らなかったよ。
・・・其れに、
・
・
・
男には困ってないんでねぇ。』
私は敦の襟元を掴んで自分の顔の横に引き寄せ乍言った。
198人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カップケーキ | 作成日時:2019年1月19日 15時