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Aside
キーンコーンカーンコーン
聞き慣れない鐘響を聞いた後、私は直ぐに教室を出た。
廊下を歩いていると、もう転校の噂が広がっているのか、すれ違った奴等がチラチラと私を見ていた。
そんな視線に気付かないふりをして、3年棟に向かう。
『(敦は確か・・・3年1組だったかねぇ?)』
昨日の敦との会話を思い出し乍3年棟に足を踏み入れた。
瞬間、私の前を3年生らしき女子生徒が何人かが小走りで通り抜ける。
「1組だよね?」
「そうそう転校生!」
「何でも黒髪イケメンなんだって!」
『(・・・私の変装の案は逆効果だったかねぇ。)』
そんな事を思いつつ、1組に足を向けた。
「どこ住み?」
「LINE教えて!」
「彼女は?」
段々そんな声が近づいてくる。
中「え、えっと、その・・・」
おお、困ってる、困ってる。私は教室をのぞき込んだ。
教室で女子に囲まれている変装した敦と目が合った。
目で何とかしてくれ、と訴えている。
・・・仕方ないねぇ。
『敦ー!』
私がそう言うと女子が一斉にこっちを向く。
おお怖い怖い。
『ちょっと来な。』
私がそう言うと、恐ろしい程の素早さで私の前に来た。
・・・そんなに嫌だったのかい。
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作者名:カップケーキ | 作成日時:2019年1月19日 15時