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story mafia 9 ページ11

Aside


取引当日━━━━━


『俺、正装嫌いだわー。』


芥「同意。」


ズボンスーツに身を入れた俺達は取引現場の工場に来ていた。ったく動き難いったらありゃしねぇ。
何時も右肩に流している髪を後ろの下の方で一つに纏め乍、相手を待った。


「お待たせ致しやした。」


・・・やっと来やがった。罠を仕掛けて逆に罠に掛かった馬鹿が。
目を向けると、少し小太りのおっさんと、二人のサングラスを掛けた屈強な男。

そして、頬を大きな絆創膏をしたあのリタって奴だった。
リタは俺を見ると、少し目を見開いた。
・・・気付いたか。
俺は、リタに向かって少し微笑み、とおっさんに目を向けた。


『其方さんから申し立てたくせに遅刻とはどうなんだァ?』


俺がそう言うと、おっさんは愛想笑いを浮かべて言った。


「すいません。少々準備に時間が掛ってしまいまして・・・。」


その言葉に俺の隣の龍之介が応えた。


芥「・・・僕らを殺す準備、か?」


「えっ・・・」


固まったおっさん。
俺は動いた。





























トッ ザシュッ





























ゴトッ





























俺の頬に返り血が着くのと、おっさんの首が地面に落ちるのが同時だった。

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作者名:カップケーキ | 作成日時:2019年4月27日 17時

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