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あの日から毎日、挨拶をして、それなりに返してくれるようになった。
塵もつもれば山となる。とは良く考えたことわざだと思う。
先生「今日は、来週発表する英語のスピーチの下書きペアでしてもらいます。まずは、隣同士でペアになってください。」
隣同士のペアか。
風雅君と一緒だ。
すごく、緊張する。
「何のテーマにしますか？」
風「それ嫌、やめて」
敬語のことだろうか。
やめてって言われても、ちょっと怖くてビクビクしてしまう。
自然に、自然に。怖くない、怖くない。
「テーマ、どれにする？」
風「任せる。何でもええ。」
これ、１番困るやつだ。
話し合わなきゃ意味ないけど、風雅君は私のこと嫌いだから、話したくないんだろう。
「じゃあ、環境問題にしよう。とりあえず、各自で軽く作ってみようか。」
風「……」
この空気やっぱり、苦手だ。
他のグループは話し合って決めてるのに、私達はそれができない。
どう見ても浮いている。
「どう？できた？」
風雅君のほうを見れば、まだ、半分くらいしか埋まっていない。
「もしかして、英語苦手？」
風「うん。」
「そっか。」
風雅君の手元を見ると、日本語で書かれた原案があった。
「あ！この原案借りるね。」
英語得意でよかった！
始めて心の底から思った。
「できた。」
風雅君に見せると、目を見開いてびっくりしている。
風「Aって英語得意なん？」
久しぶりすぎる名前呼びに一瞬、ドキッとした。
「他の教科よりできるくらいだよ。」
風「そうなんや。意外と頭ええんやね。」
「えっ？」
風「これ、先生に添削してもらってくるわ」
「あ、うん。」
始めて、風雅君とまともな話した。
しかも、名前呼び、しかも、誉められた。
私、今日の運全部使ったかもしれない。
考えれば、考えるほど、嬉しくてこれは、挨拶効果だと実感した。
風雅君を振り向かせる大作戦は順調だ！
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涼音(プロフ) - spuare2の更新楽しみにしてましたが、消してしまったのならしょうがないですね。把握します！これからも頑張ってください (2019年11月25日 17時) (
レス) id: 8c6c513fbc (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちぃ(プロフ) - 更新お疲れ様です！ (2019年10月31日 0時) (レス) id: 1a39a279d3 (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - ドキドキが止まりません！次の更新楽しみにしてます！ (2019年9月8日 16時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：田中 | 作成日時：2019年9月6日 22時
