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Hidaka side
Aに夜道が怖いビビりなやつだと勘違いされてでも、一緒に帰りたかった。
何ができるって訳でもないけど、そばにいたかった。
無理して話しているのが伝わってきた。
Aは人に気を使える子だから、頑張ってるんだろう。
言葉をかけると泣きだしてしまった。
困らせたと思って謝ると自分が勝手に泣いているんだと言われた。
やっぱり、この子は優しい。
そういうところも好きななんだ。
でも、逆に泣いている理由が今日来た転校生が好きだからなんだと思うとイライラして、俺のことを好きになればいいのにと思ってしまう。
俺はズルい。
好きって言うことを逃げてるのに、相談に乗って、仲良くなれたらなんて思っている。
話を聞いているうちに、だんだんこんなにも思われているあの転校生が羨ましくなった。
こんな幼なじみがいたら、絶対好きになるに決まってる。
諦めたくなんかないから、好きという思いは封じ込めることにした。
こうなったら、とことんズルい人になってやる。
応援したくないけど、2人の恋の応援をする振りをして、アドバイスとかもして、励まして。
こんな俺にありがとうと感謝するAは、結構なお人好しなんだと思った。
そして、純粋で無垢なこの子をもっともっと好きになった。
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涼音(プロフ) - spuare2の更新楽しみにしてましたが、消してしまったのならしょうがないですね。把握します!これからも頑張ってください (2019年11月25日 17時) (レス) id: 8c6c513fbc (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちぃ(プロフ) - 更新お疲れ様です! (2019年10月31日 0時) (レス) id: 1a39a279d3 (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - ドキドキが止まりません!次の更新楽しみにしてます! (2019年9月8日 16時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:田中 | 作成日時:2019年9月6日 22時