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浮「今日はもう解散にしよう。」


私が悪いのはわかってる。尚ちゃんの気持ちを考えろとか言って、私が風雅の気持ちを考えていなかった。


尚「そうね、んじゃ、私は風雅君を追いかけますね。」

尚ちゃんは店を出ていった。



浮「俺達も帰ろうか。」



「はい。」


浮「顔あげてよ。送るよ。」

俯いている私にそっと手を差し伸べてくれる。
この手をとってもいいのだろうか。
優しさに甘えればそこにどっぷりとつかってしまうのが怖い。


浮「大丈夫?」


声をかけても反応しないのを不信に思ったのか、先輩が話しかけてくる。


「先輩、私何がいけなかったんだと思いますか?素直に話せば風雅君を怒らせずに済んだんですかね。」


ズルい私は彼の優しさに甘えてしまう。


浮「Aのせいじゃないよ。」


風雅君とは真逆の考え方で、いつも私を助けてくれる。


浮「でも、一回、風雅君と話したほうがいいとは思うよ。お互いの気持ちを確かめるって意味でも。」


自分の気持ちはいつか伝えようと思っていた。
もしかしたら、今がその時なのかもしれない。


「先輩、私、風雅君のところに行ってきます。」


浮「うん。わかった。いってらっしゃい。頑張れ。」

何でもかんでも、難しく考えすぎていたんだ。
誰だって、昔と今じゃ変わるんだから。
大事なのは今だ。
10年前の約束を風雅君が忘れてたとしても、私は風雅君を振り向かせる。
ずっと、好きだったんだから。

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涼音(プロフ) - spuare2の更新楽しみにしてましたが、消してしまったのならしょうがないですね。把握します!これからも頑張ってください (2019年11月25日 17時) (レス) id: 8c6c513fbc (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちぃ(プロフ) - 更新お疲れ様です! (2019年10月31日 0時) (レス) id: 1a39a279d3 (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - ドキドキが止まりません!次の更新楽しみにしてます! (2019年9月8日 16時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:田中 | 作成日時:2019年9月6日 22時

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