恋と愛と依存【轟焦凍】 (ページ13)

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敵「やっと、やっとだ…やっとこの時がきたァ！！！」

敵「さあ、出てこい。ヒーローども。」

ヴィランはそう言いながらまた腕を巨大化させ、事務所を破壊させようとする。

『だ、ダメ…！そこは！！』

容赦なく巨大化させた腕でその建物に一撃を食らわすと建物の内側が剥き出しになる。

その中にショートさんの姿もあった。
驚き交じりの表情でヴィランを確認すると、ヴィランに向かって飛んでくるのが早いか攻撃が飛んでくるのが早いか一人一人が攻撃を始めようとする。

ヒ「人質がいる！迂闊に攻撃するな！！」

というお偉いさんであろうヒーローの言葉に他のヒーロー達の動きが止まる。

「…っ、A！！！」

足元が凍り始め持ち上げられている私の足ギリギリまで凍らされるヴィラン。

敵「おいおい…おれはまだ動けるぜェ！！」

巨大化させた腕でショートさんに攻撃を始める。

敵「…こんなもんかよぉ、ヒーロー」

『ショートさん…ッ！』

敵「おいおい、嬢ちゃん知り合いかァ？」

私を見てニヤァと笑ったヴィラン。

敵「決めた、お前もここでェ…！！」

「やめろ…！」

私を抱える方の腕も巨大化させるヴィラン。
苦しい。息が上手にできない。
ハッハッと浅い呼吸になる。

敵「どうだァ？人を守れない気分はァ？？」

「…その子を離せ。」

敵「俺はヒーローに全てを奪われた。なのに、自分たちだけ職場も大切な人も…何も失わないなんて理不尽だよなァ？」

そう言うと、ヴィランは私を捉えている腕に力を込める。

『ショ…ト、さん…ッ』

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