episode32 ページ33
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翌日、勝利から預かった資料を手に理事長室へと向かっていた。
聡ちゃんが教室で待っててくれてるから、急がなくちゃと思って少し小走りになる。
｢あら、藤堂さん？｣
｢…すみません先輩、私今急いでるので｣
｢ちょっと待ちなさいよ｣
中央階段の踊り場。
やっかいな人に捕まってしまった…。
｢足の怪我痛そうね。お気の毒に｣
｢自分でやっておいて、よくそんなこと言えますね｣
｢だってあなたが悪いんでしょう？せっかく忠告してさしあげてるのに｣
｢先輩、私にどんなに攻撃しても無駄ですよ。神経図太いんで｣
ニコッと笑って立ち去ろうとした。
昨日と同じ失敗はしないよう、足には細心の注意を払って。
そんな時、先輩の目が私のプリントに止まったのがわかった。
｢ちょっと何するんですか！？｣
｢これは何よ｣
｢あなたの大好きな生徒会のメンバーが、寝る間を惜しんで作った資料です。早く返してください｣
へぇっと楽しそうに微笑む彼女。
取り返そうとする私の手をするりと抜けて
プリントを窓の外に捨てた。
びりびりと破きながら。
｢ーーっ！？｣
｢ふふっ、これであなた嫌われちゃうわね。｣
｢っ！それなら先輩だって嫌われますよ｣
｢別に構わないわよ。どうせあの５人とは関わることが出来ないんだから。あなた以外の女の子は。嫌われたとしても、あなたを排除してやるから｣
この女、正気じゃない…。
本気で殴ってやろうかと思ったけど
今はそんなことしてる場合じゃない。
外はバラバラになった紙が、強い風で遠くに下に落ちていくのが見えて
私は、先輩の笑い声に背を向けて駆け出した。
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#審判 - 面白かったです！ パスワード教えてもらえませんか？ お願いします！ (2019年8月13日 23時) (
レス) id: fc8b5bc6cc (このIDを非表示/違反報告)
てぃな(プロフ) - とても楽しく読ませてもらういました、続きも読みたいのでパスワードを教えてもらってもよろしいですか、！、 (2018年12月22日 6時) (レス) id: d6f1e517a3 (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - 続きがすごく気になります。パスワードを教えて欲しいです！ (2018年2月3日 23時) (レス) id: f7eb10b4bf (このIDを非表示/違反報告)
tei - 続きが気になるのでパスワードを教えてもらえませんか？ (2017年12月25日 11時) (レス) id: 129734bc46 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)未来(プロフ) - 続きが気になるのでパスワード教えてください (2017年11月15日 15時) (レス) id: ff5b4d76dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナ | 作成日時：2014年9月29日 2時
