第百六十六夜 最初から ページ6
貴「早く殺してください」
もう一度シンドバッドに言った。
しかし、シンドバッドの顔は相変わらずだった。
自分で殺ろうと思ったのだが、やはり金票とナイフはとられていた。
貴「・・・・殺して」
自分の中にあるのは『死ぬ』と言う言葉だけ。
そんなことしかなかった。
主人様がいない今、私に生きる価値なんてない。
主がいない私なんてただの人形だ。
私は鉄格子に頭を勢いよくぶつけた。
ガンっと鈍い音がする。
シン「何をしているんだ！」
シンドバッドの声を無視して私は頭を鉄格子にぶつけた。
武器がないのならこうすれば良かったんですよ。
最初から。
何故、シンドバッドたちなんかに頼んでいたのでしょうか。
他の方から見れば明らかに変人ですよね。
私はまだまだ鉄格子に頭をぶつけた。
血が顔に流れてくる。
暗殺者は失敗をしたら殺される。
私は暗殺に失敗したのだからこれが、当然の報いなんですよ。
シン「やめろ！やめるんだ！」
シンドバッドが必死に止めようとしている。
ジャ「死ぬ気ですか？貴方」
目の前に来たジャーファルが冷たい声で私に言った。
その言葉に私は少し頭をぶつけるのを止めた。
貴「そうですよ。私は暗殺に失敗しました。だから死ななければなりません」
主人様を殺して私も死ぬ。
主と一緒に生涯を終えることができるなんて、素晴らしいとは思いませんか。
貴「・・・・・」
頭がボーッとする。
顎から血が落ちる。
景色が揺れて、体が横に倒れる。
私は、また意識を失った。
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厨二乙(プロフ) - 樹里さん» ありがとうございます！ (2015年9月18日 17時) (
レス) id: a105ecbf82 (このIDを非表示/違反報告)
樹里 - いきなり急展開！続きがすっっごく楽しみです。更新頑張って下さい！ (2015年9月18日 16時) (レス) id: 56ab2a3139 (このIDを非表示/違反報告)
厨二乙(プロフ) - 凛太さん» それは良かったです！これからも夢主の成長を見守ってあげてください！ (2015年9月16日 21時) (レス) id: a105ecbf82 (このIDを非表示/違反報告)
凛太(プロフ) - 厨二乙さん» 夢主可愛い。孫の成長見てるみたいになってきた (2015年9月16日 20時) (レス) id: d4c30edee2 (このIDを非表示/違反報告)
厨二乙(プロフ) - 凛太さん» 落ち着いてくださああい！ (2015年9月16日 20時) (レス) id: a105ecbf82 (このIDを非表示/違反報告)
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