冷淡政務官の大嫌いな人は緑色の政務官でした (ページ27)

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第百八十六夜・五夜番外編【冷淡政務官チビ計画】ページ27

～ラリside～

「あああああああああ！！」

ある日の昼。

中庭から大きな声が響いた。

お花摘みをしていた私は、声の正体と何があったのか気になって中庭に行ってみた。

ー中庭ー

レ「どうしてくれるのよ！黄香！！」

黄「だ、だって！」

どうやら声の発生源は黄香さんみたい。

しかも、レイラさんは何かを抱いている。

八人将の方々やシンドバッドさんも集まってきた。

シン「どうしたんだ？レイラ、黄香」

レ「お、お兄様・・・・」

レイラさんはおどおどした様子だった。

ジャ「おや？レイラさん。何かを抱いているようですが」

黄「ジ、ジャーファルさん！何でもないですよ！決して薬のせいでユユが小さい頃に戻っちゃったとか全然ないよ！？」

黄香さんが手を左右に大きく振り、声を荒げた。

・・・・・え？

ちょっと待って。

今、ユユさんが小さくなったって言った！？

「ええええええええ！？」

大きな声がまた王宮に響いた。

シン「レイラ、見せてみろ」

レ「え、えぇ……」

レイラさんはゆっくりと振り返った。

レイラさんの腕の中には気持ち良さそうに眠っている小さいユユさんがいた。

ヤム「凄いわ！レイラちゃん、黄香ちゃん！！こんな薬を作れるなんてっ！」

ヤムライハさん、今はそこじゃないです。

ピス「それにしても、幸せそうに寝てるね・・・・」

スパ「このような顔をしているユユさんは始めて見ますね
」

ドラ「幼いときはまだ可愛かったということか・・・・」

ヒナ「ガキは全員可愛いもんだろ！・・・・ガキの頃はな」

シャル「うおっ！頬めっちゃ柔らかいぜ！」

ジャ「下手に触るもんじゃありません！」

マス「・・・・」

八人将の方々は小さくなったユユさんの顔を見て、それぞれの意見を言っている。

ジャ「……しかし、目覚めた瞬間どうなるか分かりませんよ。いつも通りの性格だったらどうするんですか」

ラリ「ジャーファルさん・・・・」

レ「それは心配ないわ。この薬は期間は一日で、完全に過去の姿になるの、記憶も、性格も全てね。でも薬の効果が消えたら、小さくなっている間の記憶は全て消えるから問題ないわ」

・・・・なぜその薬を作ろうと思ったんですか。

そう考えていると、レイラさんの腕の中から声が聞こえた。