冷淡政務官の大嫌いな人は緑色の政務官でした (ページ23)

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第百八十三夜紅玉ちゃんページ23

～黄香side～

ジュダルが振り返ると、そこには紅玉姫・・・・紅玉ちゃ、ちゃんがいた。

紅玉姫に呼び捨てで良いって言われたけど、私みたいな奴がいいのかな？

ジュ「紅玉・・・・・・」

こ、紅玉ちゃんの顔はとても強ばっていた。

後ろには夏黄文と紅玉ちゃんの部下がいた。

武官たちからはザワザワとどよめきの音が聞こえる。

ジュ「聞いた通りさ！だからお前、もうここにいなくていいんだぜ！バルバッドの失策で立場がなくなって、本国から逃げてきたんだろうが・・・・」

・・・・あー、バルバッドね・・・・

紅玉ちゃんは、どうやらバルバッドのことを思いだし、顔を真っ赤に染めた。

ジュ「戻ってこいよ、俺が将軍にしてやる！お前も武人として国のために。あんなに戦いたがってたじゃねーか！」

ジュダルが紅玉ちゃんに手を差し出す。

しかし、紅玉ちゃんは困っているようだった。

いや、迷ってる？

『シンドリア』か、『煌帝国』か・・・・

まあ、難しいといえば難しいよね。

なぜなら、紅玉ちゃんの初恋の人はシンだしね！

ジュ「？どうしたんだ？紅玉？」

ジュダルは紅玉ちゃんの様子が可笑しいことに気付き、紅玉ちゃんに歩む寄った。

紅玉「・・・・・・」

紅玉ちゃんの顔は、やはり困惑の色をしていた。

紅玉ちゃん・・・・・

ジュ「あ、いっか。俺は先に帰るから、白龍のやつにも言っとけよ・・・・

この国は、もう敵だってな」

ジュダルは笑った。

気になってチラッとサーリエを見るが・・・・あ、もう末期だね。

気持ち悪いよ・・・・

すっごいニヤニヤしてる。

ジュ「じゃあな～～」

サ「またねー！ジュダルゥゥゥ！！」

サーリエは一人で空に叫んでいた。

後でレイラに叩かれてたけど。

でも、ジュダルが去った後もあたりのどよめきは無くなることはなかった。

紅玉「・・・・・・」

黄「紅玉ちゃん・・・・」

力になれなくてごめんね・・・・