199 ページ11
(2021年)
(WN side)
いつからだろうか。俺らも曲作りが趣味の一環のようになっていた。とは言ってもウジほどのものが出来るわけでは無いんだけど。次のアルバムが出せるなら、HIPHOPチームの曲にこういう歌詞はどうだろう。バーノンに相談でもしに行こうか。宿舎は住んでいる人が違うだけで雰囲気が変わる。この階はいつ来たって騒がしい。それが面白くもあるんだけど。今日はどんな感じだろうか。期待して扉を開けば、案の定。ガヤガヤと話し声が聞こえてきた。
『オッパ！？アンニョン』
WN「アンニョン。ボノナ、居る？」
『キッチンに居ると思うよ！みんなでダルゴナコーヒー作ってるから』
何をしているんだ。仲良しすぎないか？いや、実際仲はすごく良いんだけど。待っていようとソファーに腰を降ろせば『呼んでくる？』とキーは首を傾げる。
WN「いいよ。たいした用事でも、急ぎの用事でもないから。待ってる」
『そっか』
WN「Aはダルゴナコーヒー作り、参加しないの？」
『うん。やらなきゃいけないことがあるの』
WN「やらなきゃいけないこと？」
『これ…』
この宿舎には、ピアノのできるメンバーが2人いる。キーとジュン。いつか何かのタイミングで使うことがあるだろうと、何故かマネージャーがゴリ押ししてリビングに小さなピアノが置いてある。正直、今まであまり使っているところは見たことがなかった。
そんな今日はそのピアノの前にキーが座り、少しだけ眉間に皺を寄せて何かを真剣に考えているようだ。
WN「それで何するの？」
近くにあった小さな椅子を持って、キーの隣に腰を下ろす。キーは小さく唇を尖らせ、子供のようだ。
『オッパ…、あ、ウジオッパね。次の日本語曲の作曲にも参加してくれって言うんだ。前はメロディーだけだったけど、今回は本格的に参加してほしいって。でもわたし機械は使えないから、作るならピアノを使って一回考えてみようと思って』
WN「それぐらい期待してるんだよ。ウジは、Aに」
『でもきっとCaratはオッパの曲を望んでると思うからさ』
WN「何言ってんの。Caratが望んでるのは、“SEVENTEEN“の曲だよ」
そう言えば、大きな目を更に丸く大きくさせて、ふふっと笑う。
『わたし、オッパのこと大好きだなぁ』
WN「奇遇だね。俺もだよ」
JN「あー！ウォヌヤ！キーのこと口説くの禁止だよ！」
WN「はいはい。…っていうか、いつからいた！？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 528人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yz_dk_(プロフ) - エルさん» コメントありがとうございます！わたしも自分でこの作品を描きながら「いや、そこはドギョミが行かないと！」と思うことが多々あります（笑）これからも変わらず応援していただけると幸いです。どうぞよろしくお願いします^_^！ (2022年4月28日 20時) (
レス) id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます^_^ドギョムとキーの互いに大切に想ってる距離感がすごく心地よく、その一方で、ドギョマ〜いけー！たまには！笑と勝手に妄想してみたり。細かいココロの描写が素敵だなぁと^_^これからも楽しみに更新まってます！ (2022年4月26日 22時) (レス) @page9 id: 2a8565ccfe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚紀
| 作成日時：2022年4月22日 16時
