怖いもの知らずとブラック本丸 (ページ12)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:1,813 hit

二の壱ページ12

「………！！」

部屋の中にいたのは

前任と綺麗な青年が２人。

『…さよなら、前任さん』

そう言った皐月は口角を上げて

笑った。

「……なんなんだ！君は！」

『………あんたの敵かな』

皐月は審神者に、向かって

刃を向けた。

「意味が…分からないね」

皐月を小馬鹿にするように

審神者は笑った。

『……あんた邪魔やねんな。』

だから消えてもらう。

皐月は今までに見たことのない

顔で審神者に襲いかかろうとした時

「………おい、！」

審神者の一声で

綺麗な青い髪の青年が

皐月のおろした刃を受け止めた

『………ﾁｯ』

青年の容姿は美しいのに

白い青年と同じように

服装は綺麗とは言えない。

審神者を助けたことも

恐らく自分の意思ではないだろう

皐月はそう確信していた。

「……俺はここの審神者だ！！てめぇみたいな餓鬼に俺を殺せるはずないだろ、！」

『………ぁん？年寄りは黙って消えろや』

審神者の強い言葉にも動じない皐月は

『………悪い、あんたを殺るつもりはない』

青髪の青年にそう言った。

「…………」

『……あんたも偽るのか…』

「……なんのお話ですか……」

皐月は１つ深呼吸して

その場にいた全員に向かって言った

『……偽る人生に幸せなんてない。誰かを傷つける人間はいつか成敗される。自分らしさを失えばアンタらはもうアンタらじゃない。』

例え頼み事でも

それが自分の意思なら俺は殺る

例え

悪に手を染めても。