怖いもの知らずとブラック本丸 (ページ11)

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十ページ11

「なぁ……あんたらどこ行くつもりだ」

『しらん。とりあえず歩けばどっか行く』

4人は

皐月に従うまま進んで行く

『あの部屋……』

そう言った皐月はその場で足を止め

青年にこう聞いた

『あの、部屋は…審神者か…？』

青年は答えるどころか

首１つ動かさなかった。

「言わないってことは当たりだな」

「もう見つかったのか！？」

『なら、あの部屋に行くか』

青年の反応で

あそこが審神者のいるところだと

確信をした３人は

すぐそこの部屋へと再び歩きだした。

「…おい、そこは…主の部屋だ」

青年は部屋の戸に

手をかけようとした皐月の腕を

引き止めた

『…なんや』

「そこは…主の部屋だと何度も……！」

『そーゆーのがうざいって言ってんの』

皐月は少し怒ったような顔で

青年にむかってそう言った

『そんなに主が好きなら、ずっと傍にいればいえーやろ？』

「俺は別に………」

『なら、なんでそこまで必死なんや？』

「俺は…」

皐月と青年との、言い合いは続き

だんだんと声も大きくなり

少し遠くなら聞こえる大きさだった

『とりあえず、俺はここの審神者を倒す』

強い心やその言葉には

皐月の、思いがあった。

(ここにいる刀剣男士を助ける)

皐月は革の言っていた言葉をむねに

ブラックという闇から

刀剣たちを救い出す

『覚悟しとけ、クソ野郎』

軽く一言を告げて

皐月は部屋の戸を開けた