二の惨 〜 side 〜 ページ15
一期side
主殿に呼ばれ、部屋へ行った。
そこには三日月殿もおり
いつものことなんだろうとは
なんとなく分かってはいました。
この本丸に顕現され
何日が経ったでしょうか。
私が来た時には
もう すでに 闇の近くだった 。
弟達も 辛いと
そんなことを話してくれました。
今の本丸には
助けが必要だと私は思いました。
それでも
政府はこちらに助けをおくることはなく
日はだんだんと、すぎ
気づけば
主殿に呼ばれる事が日常になりました
もう ダメだと
少しずつ希望は消えていきました
服も汚れ
主殿に手入れを頼んでも
また今度 と、言うばかりで、
私達はだんだんと 傷つき汚れた。
今日もまた今度と……
そう返されました。
そんな時
外で誰かが刃を交える音が聞こえ
なぜ刀の音なのでしょうかと
気になるばかりでした
「一期、どうかしたか」
「…いえ、なにも」
主殿にそう聞かれても
私は答えなかった 。
いっそこのまま 闇へ行きたい
私はそんなふうに思うことが
増えた。
「……主殿、聞いてもよろしいですか」
私がそう尋ねた時
『覚悟しとけクソ野郎』
そんな言葉と同時に
部屋の戸が開いた。
現れたのは小柄な少年と
青年が２人
そしてなぜか鶴丸殿もおりました。
少年は主殿の敵だと
そう言い襲いかかろうとした
でも主殿は、
「……おい、！」
その一言しか言わなかった。
それは私達にとって
俺を守れという合図になるらしく
私は抜刀するしかなかった。
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作者名：ぱすてる | 作成日時：2017年10月8日 14時
